プーチンが見せた核戦争“3つの兆候”。もう「まさか」は通用しない

 

そこに西側の最新兵器が届くのか届いていないのか、どうなのかということが問題になるわけですが。あのような重たい兵器を運ぶには鉄道が一番なんですが、その鉄道を集中的にここ数日ロシア軍はミサイルなどで攻撃している。かなり成功しているみたいです。ところが155ミリ榴弾砲という、かなり遠くに大砲の弾を撃ち込むことの出来る、しかも誘導弾…すごいね、大砲の弾を誘導できるんですね。そういうものを撃てるような兵器が一説には90%以上(前線に)届いているという話もあり、それがにロシア軍の後方を破壊するなり直接戦車隊をぶっ壊すなどということになると、これはもうロシアは終わってしまう、「終了」という感じになりかねない状況だと思うんですね。

こういう戦争のあり方というのは、ロシア側からすれば「代理戦争」だと。自分たちロシア軍はウクライナ軍と戦っているのではなくて、NATOと戦っている。もっとハッキリ言えば米軍と戦っていると。これは米ロ戦争であるというふうに言っているようですけれど、そのような見方があることについては全くその通りだと思いますね。だからこそ、ロシアは色々なちょんぼ、失敗をその戦争でやってしまっていて、大変な数の将校が亡くなっていたり、司令官クラスが大勢死んだりしている。どうなっているのだこの軍隊は?という感じになっていますけれど、いよいよピンチがやってくるタイミングが近づいているのではないかという気がしています。

国民の方も、それはなんとなく分かっていて、この先、総動員体制を組まれると出国できなくなる可能性があるということで、1月から3月までの間になんと388万人がロシアを出国したんだそうです。もちろん、毎年、一定数は出ていくわけですし、そういう人もいるわけですけれど、大変な増え方になっている。もう理由もハッキリ見えていますよね。そりゃ兵隊に行きたくないですよ、誰にしても。

で、そういう状態で最後の決戦に臨もうとしているロシア軍というのは、これからまだ色々なことがあるでしょうけれど、アメリカの国防長官が言っていたように、この戦いを通してロシア軍を弱体化させると。弱体化って、なんか「弱くなるのね」という感じに聞こえますけれど、実態としては崩壊するということですよね。弱体化した軍隊って、多分ダメでしょう。そのような軍隊の本来の目的からすれば、存在意義のないものになる、それがロシアということになると、それでも、核兵器を持っているわけですよね。

私は全然知らなかったのですが、広島型長崎型の原爆、15キロトンくらいだったと思いますけれど、アメリカやロシアが持っている使えそうな小さな核兵器、戦術核と言われるもの。これは数分の1くらいらしいですね。でも核でしょ。どんな言い訳とか、どんな工夫をしようが核爆発ですから、当然放射能の汚染もあるわけですし、大変な熱と光とで大勢の人が亡くなることに違いはない。人の頭の上に落とせばということですよね。

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