で、これを使う可能性が強まっていて、使われた場合にどうするかということをおそらくNATOや米国はシミュレーションしているのだと思います。あの、各テレビとか、YouTubeなどを含めてね、ロシアの専門家というのはいらっしゃいますよね。元外交官とか研究者とか。この方どうなんだろう?…という人を含めていますよね。それから笹川財団の人とかね、あれも地域研究をやっている人ですよね。非常に目立つのは防衛省の防衛研究所の研究員の人たち。元々自衛隊出身だったりする人たち。元自衛隊のどこかの参謀だったような人とか、統幕議長、河野さんみたいな人もいますけれど、冷静に軍事を語れる人がいないものかなと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。
これも明るい話かどうか分からないのだけれど、国連のグテエレスさんが努力をされて、例のマリウボリの製鉄所にこもっている民間人、2回で、いや実質1回だったようですが、100人くらいが外に出たということのようですが、新たに500人が脱出したというニュースが入っています。これ、ロシア側の管理に置かれるわけですよね。選別収容所みたいなものが出来ていて、4カ所も、そこで親露的な人なのか親ウクライナなのかで人を分け、ウクライナ側に関しては尋問したり拷問したりしているのではないかという話が出てきています。結局はロシアの支配地域に送ることになるのではないでしょうか。ですから、それでも地下に何ヶ月もとどまって、衛生の問題もあるし、食事の問題もあるし、何よりその中にいて攻撃を受けるという、大変な圧迫の元で暮らしていた人たちが太陽を一応浴びられる場所に出たということは歓迎すべきことなのかもしれませんけど、そこから先のことも本当はグテエレスさんに頑張って欲しかった気がします。それか一番今新しい話ですね。もしかしたら5月9日にそのことを大宣伝しよう、利用しようとしているのかもしれませんけれど。多分、やるでしょう。
※ マリウポリの500人救出の話は50人の間違いだったようです。最初は500人と言っていましたが、メディアも今は知らん顔して「50人」と。
(『uttiiジャーナル』2022年5月8日号より一部抜粋。全てお読みになりたい方はご登録ください、初月無料です)
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