さらに、そんな食べている光景の中に、一般的にはあり得ないものが存在しています。お客さまのほとんどが、餃子を食べながら、牛乳を飲んでいるのです。
瓶入りの牛乳を美味しそうに飲んでいます。
こんな食習慣は、他の地域には絶対にないと断言しても良いでしょう。固定観念からすると、この組み合わせはあり得ません。
しかし、店内のほとんどで同じ光景を目にするのですから、美味しい組み合わせなのでしょう。
牛乳を置くようになったキッカケは、ニンニクの匂い消しとして、食べた後に飲んでもらうため。それが、いつの間にか、餃子に合うと評判になり、食べながら飲むことが定着したようです。
牛乳は、ニンニクの辛味をマイルドにしてくれたり、餡に含まれる豚肉の脂分と調和することもわかりました。
お店には、ビール、日本酒、ウーロン茶などもあるのに、お客さまが頼むのは、牛乳が圧倒的に多いのです。
これはつけ足し情報ですが、りんご牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳も用意されています。
奇妙とも言える食べ方、組み合わせですが、偶然から生まれた食文化が、長年に渡って続いていることは、非常に興味深いものです。
常識的なものの考え方をしていては、決して誕生することのなかった食習慣だと言えます。
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