爆破予告&殺害予告に発展して「使用料0円」方針転換
法律を盾にとった柚葉氏の完全勝利かと思われたが、事態はこれで収まらなかった。
爆破予告や殺害予告のメールが柚葉氏だけでなく、商標登録出願を代行した特許事務所や柚葉氏の住む周辺の駅にも届いた。
特許事務所は公式サイトで爆破予告があり、警察に通報したことと、「ゆっくり茶番劇」が公共に使われていたものと知らず商標登録出願したことを謝罪し、権利行使については一切関与していないことを明かした。
さらに、原作者ZUN氏がTwitterで「法律に詳しい方に確認しますね」とツイートすると、これを重く受けた柚葉氏の所属するライバーコミュニティ「Coyu.Live」は、柚葉氏に対して所属規約および所属契約の違反があり、警告処分にしたと発表。
改善の見込みが見られない場合は、契約を解除するとしている。
事務所の警告を受けたせいか、柚葉氏は一転して、「ゆっくり茶番劇」の使用料を無料にすると発表した。どうやら「ゆっくり茶番劇」の名前はそのまま使っても使用料は無料で済みそうだ。
だが、権利に関しては「当社のもの」と語っている。
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今回の件でネット上で使われている用語が第3者に商標登録される危険が露呈されてしまった。
たとえば「切り抜き動画」「歌ってみた」などのYouTube上でしか使わない言葉も狙われる危険がある。
今回の件の反省から著作者も法律で武装し、特許庁や特許事務所も商標登録の際には慎重になるだろうが、ネット上のフリーの素材や流行の言葉も使うときには、もっと慎重になるべきかもしれない。