プーチンが「核」を使わずにウクライナ紛争を終わらせる“唯一のシナリオ”

2022.05.26
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で、(二つ目)、もう東部の方はほぼ決着がついちゃったのではないかと思うんですね。この間、吃驚したのは、ドネツ川を渡る作戦を展開しようとしたロシア軍がボコボコにやられて、ある場所では70数台の戦車や装甲車、あるいは兵員輸送車などの軍事車両を破壊し、多分、戦車には1台3人ずつ乗っている、そういう計算をするようですが、一度にザッと200人のロシア兵を殺害したということが言われています。戦車などが破壊された映像が、ウクライナの無人機からの映像だと思われますが、公表されています。凄いことになっちゃったんだねと。元々首都の方を攻撃していた軍隊、これは全部失敗したわけですが、これ、残った人たちを再編成して東部に送り込む。まあ、なんとか戦争目的を達成するまでやろうとしたのでしょうけれども、その東部でも結局は失敗だった。でも、もう、イギリスの国防相でしたか、地上兵力の3分の1を損耗したという風に、イギリスは推測をしているそうです。各地の写真データを集めて、そこから算出したのだと思いますが。軍隊の3分の1が使い物にならなくなると、その軍団というか、軍隊の意味がなくなってしまう、つまりその意味で全滅なのだと思います。そうなると、ハルキウという2番目の都市とその周辺からもロシア軍は放逐されるわけですけれども、今もその最中だと思いますが、新たに、ロシア軍に占領されていたときの残虐行為などがまた明らかになるのではないかと。不安とともにそのような予想が立ちます。で、ロシア軍そのものがほぼ崩壊状態になっていくということです。これが二つ目。

ですが、単純に侵攻したロシア軍が負けてウクライナ軍が勝ちました、チャンチャンで終わらないのは、ロシアが核保有国だからですよね。そこに問題が収斂していくというのが一つあります。

で、ロシア軍が勝てない理由は、作戦が滅茶苦茶下手だったということとか、戦車が簡単に破壊されてしまったことなど色々ありますけれど、経済制裁下でこれから起こることは深刻で、有用な兵器を作る上で必要な半導体が手に入らない。それ以外の部品、例えば戦車なんか非常に微妙な作りをしていますよね。で、部品はロシアが自分で作れているかというと、そんなことはないらしい。国際的、グローバルな部品供給のネットワークの中で初めて調達することが出来るものなので、戦車なども作れなくなっていく。それから首都周辺でもあるいは東部でも既に補給路が断たれてしまっている。今、絶たれようとしている最中ということかもしれませんが、そうなると仮に作れても新しい兵器が届かないということにもなっていくと。ロシア軍は武器も持たない、作戦行動もとれない、ただの人の塊になってしまう。これ以上惨めなこともないですよね。まあ、降伏するしかない状況にこれから追い込まれるのではないかというふうに思われます。

で、これも結局、ではそのようなロシア軍が負けて終わるのかといえば、プーチンさんには核兵器を案配する力があるのだということなので、これから何をするか分からないと。なんか、実験場で大気圏内で爆発させるのではないかという話とか、あるいは広島型の3分の1くらいの小さい、まあ、小さいといっても全然小さくないですけれど、そういうものを実際にウクライナで使用するところまで、可能性が論じられていますけれど。その恐れが常にあるわけですね。

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