単なる「自己紹介」ではつまらない。本気で役立つプロフィール文の書き方

 

伝えるべきは、historyなのかstoryなのか

経歴はhistoryです。もし、独立を考えていたり、会社で今後の展開を企画したりするときには、historyを語るだけでは、共感を呼びません。それよりも未来の姿=storyを語る必要があります。

プロフィールは、その人の横顔です。これまで見せてきた表情と異なる面を伝えるということです。どういう考えで生きてきたのか、人とは異なる自分だけの世界観をそこで見せられれば、興味を持ってくれる可能性は高まります。

「こういう未来を創りたい」「3年先に、こういうことを実現したい」「こんな私になりたい」などの思いをプロフィールに込めることができれば、単なる自己紹介や履歴とは異なった「横顔」を提示することができます。

それには、少し遠くに視点を移して、自らの未来を語ることが重要です。過去から未来を語るフォアキャスティングではなく、バックキャスティングで未来の姿から現在を語ることができれば、その思いに共感してくれるファンができるはずです。

たとえば、中学時代からバンドを始めたグループが「将来、メジャーデビューする」という思いは、未来の姿を明確に目標としています。まさに成功のstoryしか描かれていません。過去は意味を持ちません。それに向けての情熱のみが、日々つくられるhistoryになるのです。そのstoryこそが、バンド仲間のプロフィールです。(メルマガ『前田安正の「マジ文アカデミー」』2022年6月25日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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未來交創株式会社代表取締役/文筆家 朝日新聞 元校閲センター長・用語幹事 早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了 十数年にわたり、漢字や日本語に関するコラム「漢字んな話」「漢話字典」「ことばのたまゆら」を始め、時代を映すことばエッセイ「あのとき」を朝日新聞に連載。2019年に未來交創を立ち上げ、ビジネスの在り方を文章・ことばから見る新たなコンサルティングを展開。大学のキャリアセミナー、企業・自治体の広報研修に多数出講、テレビ・ラジオ・雑誌などメディアにも登場している。 《著書》 『マジ文章書けないんだけど』(21年4月現在9.4万部、大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎/朝日文庫)、『漢字んな話』(三省堂)など多数。

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