安倍氏と統一教会は「ズブズブ」だったのか?元信者が自ら明かす“実態”

2022.07.20
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安倍元首相銃撃犯がその犯行動機として挙げている、旧統一教会への強い恨み。事件以降、安倍氏を含む複数の国会議員と統一教会との関係や、同団体の「実態」がスキャンダラスに報じられていますが、その真相はいかなるものなのでしょうか。今回、「元信者」として旧統一教会の真実を記しているのは、金沢大学法学類教授の仲正昌樹さん。仲正さんは東京大学在学中に入信し1992年に脱会する11年の間に知り得た、嘘偽りのない旧統一教会の内実を白日の下に晒すとともに、真実に基づかない誹謗中傷を問題視しています。

プロフィール仲正昌樹なかまさまさき
金沢大学法学類教授。1963年広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修了(学術博士)。専門は政治・法思想史、ドイツ思想史、ドイツ文学。著者に『今こそアーレントを読み直す』(講談社)『集中講義!日本の現代思想』(NHK出版)『カール・シュミット入門講義』(作品社)など。

統一教会問題を通して露わになる「反カルト」というカルトの問題

既に承知の人は多いと思うが、私は30年前に統一教会を脱会した。そのため、このたびの安倍首相殺害事件に関連して、いくつかのメディアで発言を求められた。統一教会に入信した経緯と辞めた経緯については、拙著『統一教会と私』(論創社)で詳しく述べたので、ここでは省略する。

統一教会に限らず、「脱会者」は、その組織での負の側面を(自分が直接経験していないことも含めて)誇張し、全否定するのが相場である。そうしないと、本当に“改心”したと認めてもらえないと不安になるからだ。私はそういう負の信仰告白のようなことが嫌なので、自分が経験したことをできるだけ正確に伝えるのを基本的スタンスにしている。そのせいでこれまでもしばしば、反トーイツを生きがいにしている連中から、「仲正はまだ洗脳が抜けてない(笑)」、などというような、根拠のない誹謗中傷を受けることがしばしばあった。

『羽鳥慎一モーニングショー』に出た時の、一部のツイッタラーたちの反応はかなり低レベルであった。「このしゃべり方はなんだ。洗脳解けてない(笑)」「この顔はまだ洗脳されている顔だ。俺には分かる」、などというのさえあった。この連中は、こういうのが統一教会批判になると思っているのだろうか。この反トーイツ・クラスターの連中の一連のツイートを見ると、どうも前日の放送で、自民党と統一教会の関係についてこれから詳しく伝えていく、と予告されたため、“アベとトーイツのおぞましい癒着の実体”が明らかにされていくと勝手に期待していたところ、元信者である私が、それと直接関係ない証言を中立的な感じて語り続けたので、八つ当たりしたくなったようだ。

この手の連中は、自分たちが思っているシナリオ通りに私が話さないと、すぐにヒステリックにわめき立てるので、何も言っても無駄だろうが、この際、多くの人が旧統一教会について抱いている誤解を解いておきたい。実体とかけ離れた“批判”は、ただの悪口である。

安倍氏と統一教会がズブズブの関係にあり、母親の入信のことで統一教会に恨みを抱いた容疑者が、安倍氏に怒りの矛先を向けたことをもって、安倍氏が統一教会とズブズブの関係にあるという人たちがいる。しかし、ズブズブとはどういうことなのか?

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