尹錫悦、お前もか。結局韓国大統領は文在寅と同じ道を辿るのか

 

ナルド・レーガンも減税と財政緊縮、スター・ウォーズ(米国の戦略防衛構想のことで、衛星軌道上にミサイル衛星やレーザー衛星、早期警戒衛星などを配備、それらと地上の迎撃システムが連携して敵国の大陸間弾道弾を各飛翔段階で迎撃、撃墜し、アメリカ合衆国本土への被害を最小限に留めることを目的にした戦略)などを推し進め、与党だけでなく自分の娘まで反対する抵抗に直面した。

それでも英国病・米国病の治癒のためには「この道しかない(TINA、There is no alternative)」としてひるまなかった。レーガンは生前に首都ワシントンに自分の名前のついた空港が作られ、サッチャーも生前に自分の銅像が英国議事堂に建てられる初めての記録を残した。

尹大統領は悔しいだろう。最近の経済危機は自分の過ちのせいではなく、グローバル要因に文在寅政府の失政が重なった結果であるためだ。

前政権が犯した脱原発、所得主導成長、財政蕩尽、働き口作りと称した税金の無駄遣い、不動産価格暴騰、地域・世代間の分裂、現金散布などの後始末をするのに汲々としている。しかし国民は知っている。ここに答えがある。

支持率の暴落は電気料金や食品価格の上昇に対する不満ではない。野党の挑戦やマスコミの批判も、まだ脅威的ではない。人事(文在寅時代と同じような縁故人脈の採用)やコミュニケーション問題(人の言うことを聞かない)のためだ。今、尹錫悦の敵はユン・ソンニョルだ。

問題の根が尹大統領自身にあるという事実さえ認めれば、すぐに正すことができる。直ちに傾聴と疎通の姿勢から始めねばならない。それで国政支持率を上げてこそ年金・公共・労働・教育・金融など5大部門構造改革も始めることができる。

一つだけ成し遂げても成功した大統領に仲間入りするには難しい。改革に対する反発は即刻的だが、効果は退任後に現れるからだ。緻密な実行戦略と国民の説得がなければ成功できない。

ノーベル文学賞を受賞したウィンストン・チャーチルさえ、国民をより説得できる「単語一つ」でも多く探すために多くの夜を明かした。

そして謙虚な姿勢で「大きな政治」を学ばなければならない。検察総長と大統領業務の特性はボクシングとサッカーほど違う。いくら卓越したボクシングチャンピオンでも、1年でメッシのような技量を身につけて発揮することはできない。

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