ところで、金額が少なくて年金だけでは生活が難しい日本の老人たちの「手におえない(=大変な)」人生にも関心が集まる。
今月初め、日本のフジテレビが紹介した81歳の男性は、「夫婦合わせて年金を毎月17万円ずつ受け取っているが、年金だけでは足りず、貯蓄をくずしながら生活している」と話した。
40年経った自家製品で暮らしている彼は、「食費を節約するため、家の近くの家庭菜園で野菜を栽培し、妻と分担してスーパーマーケットの超特価商品だけを探している」とし、「電気料金を節約するため、エアコンはつけず代わりに20年経った扇風機を使っている」と話した。
家計の財務構造を改善しようとする時、最も効果的な方法は通信費、電気料金のような固定費を節約することだ。
食費や消耗製品などを少なく買うことも重要だが、今月の食費で数万ウォン節約したとしても来月連続でまた節約できるかは確実ではないため、固定費節約よりは効果が少ない。
警備、清掃、介護など多様な分野に就職し月給を受け取ったりもする。健康さえ良ければ外に出て仕事をして足りない生活費を満たすことができる。
トラストン資産運用年金フォーラムのカン・チャンヒ代表は「老後貧困は隣国である日本だけのことではない」とし「日本には体面を捨てて多少きつくて汚い仕事でもしてみようとする老人が少なくない」と話した。
東京大田区のマクドナルド支店で接客業務を担当している74歳安井さんは「生涯現役」を夢見ている。娘と一緒に暮らしている彼は年金だけでも生活が可能だが、仕事がしたくて72歳で再就職した。
彼は「80歳なのに熱心に働く人生の先輩を見て刺激を受けた」とし「(私も)健康さえ許せば80歳まで働きたい」と話した。人に迷惑をかけたくない日本の老人たちが選択する最後の方法は、家族にSOSを発信することだ。
配偶者が先に死亡して独り暮らしだが、年金は不足して体が不自由で働くこともできない状況なら、子供に小遣いをもらったり、あるいは同居して足りない生活費を確保すれば良い。
日本では子供が両親と同居し、両親の生活費を負担している場合、年末調整扶養控除を受けることができる。控除額は58万円(約552万ウォン)。
韓国は高齢化のスピードがものすごく早く、さらに年金の種類による偏差、軍人年金や公務員年金などと国民年金の差が大きいのが問題だ。年金一本化(全部の年金を一律にする)議論が持ち上がるのも頷ける。
もちろんそんなことが一朝一夕に実現するはずもない(軍人界や公務員界が黙っていないし)。ただ、何らかの大手術をしてここ数年以内にしておかないと、年金枯渇は現実のものとなるだろう。
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