一生一緒にいると決めたはずなのに、旦那と一緒にいるのが辛く、苦しいものになってしまっている─。そんなご夫婦も存在することでしょう。今回のメルマガ『佐藤えいきの「自分キラキラ!夫に振り回されない私になるメルマガ」』の著者で男性夫婦カウンセラーの佐藤えいきさんは、 旦那のキャラクターによって家庭の雰囲気が大きく変わってしまうとして、その対策や解決策を語っています。
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夫に振り回されない生き方
旦那のキャラクターで家庭が変わる?
日々、カウンセリングをしているとクライアントさんの中にはこんな旦那さんに困っている女性がいます。
1つは旦那さんに思いやりがなく、家族や奥さんへの気遣いがないという場合。もう1つは旦那の機嫌がその時によって激しく変わるという場合。
どちらも旦那の性格=キャラクターによって家族や家庭の雰囲気が黒い雲が立ち込めたように悪くなるので、クライアントさん自身もお子さん達など家族も旦那の顔色をうかがってしまったり、旦那に言いたいことを言えなかったり、旦那の機嫌を気にしてしまったりということになってしまいます。
もしかしたら貴女にも、こういう旦那の機嫌をうかがってしまうという場面が
あるかもしれません。
そういうとき。機嫌が悪い旦那の様子に耐えてひたすらガマンするだけしか、やり過ごす方法はないのでしょうか。
思いやりや気遣いがない旦那を「もう性格だから…」とか「こういう人だから…」と諦めるしか、ないんでしょうか。
今日はその辺りの対策や解決策についてお話ししたいと思います。
気遣いがない旦那
まず前者の“気遣いがない旦那”の場合。
こういう旦那はたいてい、自分勝手です。自分がダラダラしたいから部屋の中が散らかっていてもお構いなし。
例えば貴女が仕事や家事や子育てでワンオペで忙しくても自分は知らんぷり。まさに奥さんはメイド代わり。仕事をしてお給料を入れてるだけで、家ではグータラ夫。
そういう旦那は自分勝手で相手のことを考えない。いやむしろ考える、というところまでアタマが及ばない。
自分の好きなように過ごしたい。自分が食べたいときに食べ、ゲームをしたければゲームをし、動画を観たければ観る。自由をこよなく愛しそれを邪魔するヤツは指先一つでダウンさ!状態。
こういう旦那の場合。「オトコが上、女は下」という風に女性を見下している傾向があります。
旦那が「オレとお前は対等だ」と“コトバでは”言ってはいても、態度・行動・しぐさはそうはなっていないということ。
だから奥さん側が「ねぇ、ちょっと手伝って」と言っても「ちょっと、これして欲しい…!」と言っても、なかなか動いてくれない。
むしろ逆キレさせる…!という場合もあったりするので、これはなかなか大変だしつらいですよね…。
つまりこうした旦那は相手に対しての配慮もないし、思いやりがないのです。相手を気遣えない、相手の思いを察することができないという症状です。
これは自己愛パーソナリティ障害の旦那に多いです。そもそも相手の気持ちを察する、ということができないのです。
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旦那の機嫌がその時によって激しく変わる
そして後者の“旦那の機嫌がその時で変わる”場合。確かに人間だから、機嫌が悪い時もあれば、良い時もありますよね。でも機嫌の良し悪しが激しい夫はそういう気持ちのスイッチングができない人です。
もし職場でイヤなことがあったとしても家に帰ってきたら気持ちのスイッチを変えたっていい。
職場は職場、家庭は家庭だから、家に帰ってきたら外での気持ちを引きずらないで穏やかに過ごしたっていい、はずですが、それができない。
そして、怒りの導火線が短いのですぐに・些細なことで怒りだします。気に入らないこと・不快なことが、頻繁にあります。
貴女に対して不快というわけではなく(そういう場合もあるかもですが)誰に対しても・どんなシチュエーションでも怒りの沸点がはじけるのです。
だからもし、旦那が家に帰ってきたタイミングで不快な顔をしていたとしても。もし旦那がイライラを家の壁や家具にぶつけていたとしても。それは貴女のせいじゃない、です。
旦那が自分の感情コントロールができずに周囲にそのはけ口を当たり散らしているだけ、ですから。
つまりは自分で自分をコントロールできない、幼い大人、ということです。
ここでもし貴女が「あなたがもっと気持ちを抑えてくれたり感情のコントロールができるのなら、私はあなたともっと仲良くできるのに…」と相手に望んだとしても、それは「相手に変わって欲しい」と願うことなのでなかなかそれが叶うことはありません。
また「私は悪くない。悪いのは相手だよ」と思っていたとしても、“自分=正義、相手=悪”という構図で見ているならば、相手もまた“オレ=正義、嫁=悪”という構図で見ているため、争いや勝ち負けが出ることになります。
結局それは貴女と旦那との関係性から起きている出来事なので、「どちらが正義でどちらが悪か」という観点で解決することは難しいです。
なので、「旦那のイライラは私のせいじゃない。勝手に旦那が一人でイライラしてるだけ」と思ってください。「コドモな旦那だからなぁ。自分の気持ちを自分で発散できないのね…。かわいそうね」と思ってください。
相手を責めること・相手を正そうとすることは、相手に対する批判や否定的な感情も混ざってくるので得策ではありません。なぜならここにあるのは、「私ばっかり…!」という思いだからです。
私ばかりが○○だ。私だけが損をしている。私だけ大変な思いをしている…。こういう思いがあるとしたら、相手を気にしている状態=「他人軸」になっています。
これは相手に「軸」を渡しているようなもの。なので、自分に「軸」を戻していく方向へシフトしていくのが自分を中心にした生き方ができるのかなと思います。
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自分に「軸」を持つ生き方
旦那が貴女に気遣いがないに対しても、旦那の機嫌がその時によって激しく変わるに対しても、もし貴女がそれを気にしている時があるならそれは“軸が相手にある”ということです。
なので、まず必要なことは「私は夫に対してムカついている…!」「夫の喜怒哀楽に苦労している…!」と自覚する、ということ。
多くの女性が“自分がどういう感情か”“何に対して怒りを感じているか”を意識していません。意識はしていないけれど、モヤモヤして過ごしいる…という女性が多いです。
でもモヤモヤとかハッキリしない感情に振り回されているのは、まるで得体の知れないオバケが心の中にいるようで良い状態ではありません。
なのでまず、「自分がどう感じているか?」という自分の感情を知ることが大切です。
そして、気遣いがない旦那に対しても、機嫌の良し悪しが激しい旦那に対しても、結局それを「不快だ!」「何とかしなきゃ!」「戦わないなきゃ!」と思ってしまうから、しんどくなってしまうのです。
そうではなく自分を大事にするためだけに感情を選んだり、行動を選んだりするということ。
そのうえで旦那であっても・会社の人であってもその人の生き方を客観的に見て「その生き方を認める」ということをしてみてください。
例えば、気遣いがない旦那であっても、感情の浮き沈みが激しい旦那であっても、結局はその“行動”を選んだのは旦那ですし、その行動の“結果”を受け取るのも旦那だからです。
だから相手の生き方に是と非を付けずに「へぇ~、そういう生き方をしてるのね」とただ、認める。そうすることで貴女の不満も不快もイライラも急激に減りますよ^^
なので今日の宿題は「自分の感情を感じて+相手を認めてみる」です。
次回のメルマガまでやってみてください。またさらにディープな内容へと続きます。
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