宋代表は「当時、旅行業は年間11~14%ずつ拡大する成長産業だが、プラットフォーム企業の登場で変化が必要だった」として、「私の経験と努力を注ぐならば意味と面白さを見つけることができると考えた」と話した。
しかし、新しい試みをする前に新型コロナウイルス感染症によって会社は生存の危機を迎えた。本社社屋を売却し非核心事業も整理した。
2,300人を超える社員を1,100人余りに減らす構造調整を断行した。残った職員たちも最小人材だけを残して休職に入った。彼女は「最大限多くの社員に会って話を聞いているうちに酒もものすごく飲み、酒も強くなった」と苦笑いをした。
彼女は2021年7月、コロナ状況の中で「一つ一つが新しい」というキャンペーンを始めた。新型コロナウイルス感染症の状況の中でも可能な旅行先を紹介し、旅行の意味を知らせるキャンペーンだった。
宋代表は「ハナツアーは生きている!旅行はなくならない。別の姿で戻ってくる」と知らせる叫びだったと話した。
同年10月、食堂サービングや他の副業をしていた休職社員を全員出勤させた。11月の会社創立記念日の時は、第2創業の意味を込めて新しいCIも宣布した。
コロナ再拡散で旅行業界の状況は依然として暗い。だが、宋代表は「プラットフォーム企業が旅行事業に積極的に進入しているが、私たちは『ハナツアーだけが作れる旅行がある』と考える」と話した。
「ネットフリックスオリジナル」をベンチマーキングした「ハナオリジナル」を代表事例として挙げた。フランス・ヴェルサイユ宮殿での一夜、スーパーカーを直接運転しながらヨーロッパを旅行する商品、日本自転車縦走旅行などだ。
宋代表は「『こんな旅行はないだろう?』と考える旅行者たちに『そんな旅行がここにありますよ』と答えられるようなそんな(破格的な)旅行が求められる時代になってくるだろう」と話した。
(無料メルマガ『キムチパワー』2022年7月31日号)
image by: Shutterstock.com