怖いということは慎重になっている、冷静でいるということなんですから、その心理状況で手を出す時には、ビビりながら、警戒しながら、恐る恐る前に進むわけですよね。この姿勢を持ち続けるのなら、大きな失敗をすることはないんです。
警戒しているということは、周囲の状況の変化に敏感だということですから、臨機応変に状況の変化に対応できるということですよ。これは非常に大事な姿勢なんです。
そのマインドを持ってドアを開ける。そうすると、今まで見たことのない新しい風景が目の前に現れるわけですね。ここで見える風景は、やる前に頭を使って考えたモノとは違うかも知れません。あなたはこの風景を見るために前に進んでドアを開けたんですから。つまりここで新しいステージに立ったということなんです。
ここでまた頭を使うんです。この状況で、次に何をしたら良いのか?狙ったことを成就させるために、最適な行動とは何か?を考えるんです。そうすると、次の分岐点に行けるわけです。あれこれ考えて、これ以上考えても先のことは分からない、となったら、また同じように慎重に前に進むんですよ。それが次のドアを開けるということです。
人生はこの繰り返しなんです。
そしてこれを何度もやった人は分かるのですが、
● 最悪の事態なんてほとんどの場合は起こらない
モノなんですよ。
そして多少悪いことが起こっても、敏感に状況の変化を察知して、そこで臨機応変に手を打てば、大ケガをすることはほとんどないんです。
むしろ、ドアを開けてみたら、予想以上にステキな風景が広がっていたということの方が多いモノなんです。そしてそれは、ドアを開けた人だけが見ることができる風景なんです。
ですからドアを開けることがクセになっている人は、ドンドンと人生が楽しくなっていくんです。そうすると、次から次へとドアを開けたくなるんです。つまりここにも格差が生まれる余地があるということなんですね。
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