年収が少ない女性ほど「肥満のリスク」が大きくなるのはナゼか?

 

米国でも「貧困と肥満」が問題となっています。貧困層において、「空腹を満たすために、安価で、高カロリーで栄養価が低い食品を食べざるを得ず、その結果、肥満になる」というパターンです。

米国ではハンバーガーがご馳走と思う人も少なからずいます。ハンバーガーを1個注文して、あとはコーラの飲み放題とチップの食べ放題で兎に角、お腹を満たすというパターンで、「トリプル糖質」の食事です。

これでは米国の肥満は増え続けるばかりでしょう。「南部糖尿病ベルト地帯」という言葉もあります。南部を中心とした16州が該当するのですが、この一体はかねてより肥満者の割合がとくに高く、それに関連して糖尿病や高血圧症の人も多い傾向にあります。

そしてこのエリアは貧困層が集中しているのです。南北戦争で解放された黒人奴隷の子孫が多く住む南部諸州は、全米平均に比べ、著しく貧しい階層が多いのです。

米国だけでなく、OECD諸国においても「貧困層の肥満」が喫緊の課題となっています。

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(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

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