ひろゆき氏「統一教会を潰さなきゃ」の主張がトーンダウンする日本の大問題

shutterstock_2192528689
 

次々と明らかになる自民党議員と旧統一教会の関係。しかし、今後は関係を見直すとする政治家たちの紋切型の回答に飽きたのか、メディアがこの問題に割く時間や紙幅が徐々に少なくなってきてはいないでしょうか。メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』著者の吉田さんは、真っ先に「統一教会を潰さなきゃ」と声をあげたひろゆき氏の主張を紹介しながら、政治家がどのように教団と繋がりを持つに至るのかを説明。そのひろゆき氏自身がトーンダウンしている理由として、多くの論客やインフルエンサーがこの問題への立ち位置を表明しないことを上げ、日本人の特に保守派の人たちの問題点を指摘しています。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

初月無料で読む

保守派というテーゼ

2022年7月8日、安倍晋三元首相(67)銃撃事件は起こった。奈良市で参院選の街頭演説中だった安倍氏が、同市内に住む無職の山上容疑者に手製の拳銃で撃たれて死亡した事件であることは皆さん、百も承知だろう。

首相経験者が銃撃されて死亡した事件は戦後では例がない。多くの聴衆の前で白昼、要人が狙われた事件だったこともあり、国内外に大きな衝撃が広がった事件。肝腎なのは、山上容疑者の動機について。特定の宗教団体の名前を挙げ、「母親が団体にのめり込んで破産した。安倍氏が、この団体を国内で広めたと思って恨んでいた」と供述したということ。

ここから一気にその「特定の宗教団体」が「旧統一教会」だという報道がされて注目が集まった。この宗教団体は韓国発祥の世界平和統一家庭連合(旧統一教会、日本では2015年に名称変更)。山上容疑者は、母親が宗教団体に少なくとも約1億円を献金して破産し、家庭が崩壊したとした上で、当初は団体の最高幹部を襲撃しようとしたものの接触が難しかったことから、団体と関わりがあると思った安倍氏を狙ったという趣旨の供述をしている。

統一教会っていうのはもともと霊感商法でひどいことをやっていた新興宗教だ。では、新興宗教とカルト、そして既存の宗教とはどこが違うのだろう?新興宗教は日本語で、カルトはラテン語だということ。ちなみに新しく出来た宗教が新興宗教という意味である。過激で異端的な新興宗教集団をさすのがカルトというもの。

いやいや調べていくとこれは深みにハマりそうだ。キリスト教も出来たばかりの頃はカルトと呼ばれていた。しかし、大きくなって大衆に認められるまではそのように呼ばれるのだろう。

宗教は必要か?必要だと思う。新興宗教、既存宗教にかかわらず、心の支えとなる真理は人間にとっては必要だからこそ、現存するのだと思う。しかし、カルト宗教は別だ。信者が奴隷状態になっている状況は、世界中に数多くある。奇妙に思うかもしれないが、それが事実だ。

この場合は、『隔離』と『コントロール』。(人々が)読むもの、見るもの、聞くものを支配すれば、考え方もコントロールできてしまう。代表的な例が『オウム真理教』だろう。なんたって教科書に「地下鉄サリン事件」が載っているのだから。

さてさて、宗教の呼び名に関してはこれくらいにして、今回なぜこのテーマを選んだのかというと、ご存じ、「ひろゆき」のYouTubeが面白かったからである。「統一教会」の取り上げ方に興味を持ったからだ。簡単に言えば、ひろゆきは統一教会を潰したいということ。ヒシヒシと伝わってくる。

統一教会の霊感商法。お金を巻き上げて、日本の信者から韓国へ500億?以上の多額なお金が渡っていくことに対して耐えられない様子だった。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ひろゆき氏「統一教会を潰さなきゃ」の主張がトーンダウンする日本の大問題
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け