朝日新聞に宮台真司さんが原稿書いていたけれども、統一教会に関する場所ががっつり削られたらしい。「担当の人が、ものすごく頑張っていたらしいのだけれども、デスクかなんか上の人からがっつり削られたということもあって、結局そのメディア側が動けないと言うものがあったらしい」ということ。
「安倍首相のおじいちゃんの岸信介さんの家の隣が統一教会の本部があってそこで勝共連合っていうのをお互い作った時もあってそこの勝共連合が自民党の支持をしていて外務大臣になった安倍晋太郎さんとかも無関係はさすがにないでしょう」と。
都市伝説…ではあるが、山口県の小さな町、「田布施(たぶせ)町」。県南東部、瀬戸内海に突出した室津半島の付け根部分に位置する人口約1万5000人の小さな町だ。
実はこの町が、日本を代表する政財官界の大物を次々と輩出、我が国を影で操っているという「噂」まで出てしまっている。深くは「天皇家」と繋がっているというのだから、メディアでタブー視されているのもうなづける。
それはさておき、日本のインフルエンサーがことごとく「統一教会」関係に寡黙になっている状況にひろゆきだけでなく、多くの日本人が正面から考えていかなければならない問題ではないかとさえ思うのだ。
ユダヤ人が迫害された時に、いや自分はユダヤ人じゃないから、迫害とかどうでもいい!って言って、そのように思っていた人たちが結果として加担したという考え方もある。
統一教会潰すべきだとなっても、みんなで潰そうではなく、別に自分はどうでもいい。放っておいてもいいのではないか、という考えは「潰さない」と言う結論に見られても仕方がない。だから、ひろゆきは、「人前で喋る仕事をする人なのであれば旗色を出すべきだと思う」という。
統一教会を潰すべきだという考えなのに、自分の旗色を上げない人って、結果として統一教会が残り続けたほうがいいと思っているとされても仕方のないことだろう。
見て見ぬふりをするというこの兆候は日本人の特性だ。政府は動かないほうが得なのだろう。統一教会はお金も、選挙運動も手伝ってくれるから。
日本の保守派の人たちは、日本の人達を何とかしようという方向には中々向かわない。いや、向かえないのだろう。赤穂浪士の話もそうだ。殿様が間違ったことをやったとしても、間違った殿様を信じることが正しい…的な価値観を持っている人たちがとても日本人には多い気もする。
結局、安倍晋三氏の葬儀が国葬となってしまう事にも日本人の特質がよく出ているのではないだろうか。僕は特にひろゆきファンでも、嫌う側にもいない。しかし、ひろゆきはTwitterで185万人もフォロワーを抱え、ベストセラー本を何冊も出しているインフルエンサーでもある。
ひろゆきの「統一教会」に対する考えを、正面切って旗色を上げていく日本人自体がこんなに少ないことに対していら立ちを感じているのは自分だけなのだろうか。
今の政治自体の仕組みを変えていかなければ真の意味で日本は変わらないだろうが、「創造」は「破壊」から。まずは思いっきり壊れていくことも再生の一つなのかもしれない。
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