なぜこうなったのか、これからどうするつもりなのか…など、人を問い詰めるのが大好きな「詰めマン」と呼ばれる人たち。詰められて辛い、どう対処すればいいのか──。そんな悩みに『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』著者で、人気コンサルの永江さんが答えます。
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「詰める人」との付き合い方について
Question
詰める人が嫌いです。コンサル等ではプロジェクト遅延時に何故遅れているのか、どこまで遅れる想定なのか、リカバリはどうするのか、そもそもできるのか、お前が先週言たことと違うじゃないか…と詰めて、詰めて、詰めまくるのが良いプロジェクトマネージャみたいな感じなんですが。相手の退路を完全に塞ぐと自我と承認欲求が満たされるのか、詰めるのを止めるようです。
リモートだとしても、詰め(ウー/)マンの対応をするのは嫌です。詰めマンに対応するために準備するのも、時間の無駄で嫌です。他の人が詰めマンに詰められているのに同席するのも、気分が悪くなります。詰めマンへの良い対処法があれば、よろしくお願いします。
永江さんからの回答
そもそも詰められる状況にならないように前向きな問題解決策を提起すると、詰めマンは撃退できるかと思います。
本来あるべきプロジェクトマネージャーの責任は、遅延や品質問題が発生する前に、進捗を確認して必要な問題解決や予防措置を取ったり、メンバーの誰よりも実態をよく理解して適切なアドバイスや指示ができていることです。
会議の場で詰めている=問題事象が発生している時点でマネジメント失格です。詰めるだけの人は、自分がマネージャーの責任を果たせていない自覚もないし、自分が状況や問題を把握できていないからメンバーを問い詰めるしかできないのでしょう。
この手の人には、改善策や問題解決策を具体的に示してあげると良いかと思います。
「今回遅延が生じてしまった原因は○○だと思うので、次から△△のようにプロジェクトを運営した方が遅延リスクを減らせませんか?××さんと私で進捗管理とフォローアップします」
等と合理的な内容を提言したら反論できないですし、おそらく周囲の人も同じように感じているはずなので「なんだ、□□さんの方が仕事できるじゃん」と思って協力してくれるのではないでしょうか。
問題解決しないようでしたらまたご質問くださいね。
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