あなたは「人生のドライバーズシート」に座れていますか? 今回のメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』では、著者で、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されている尾原和啓さんが、情報に慣れてしまう脳を活性化させ、学びを吸収するための効率的な方法を紹介しています。
この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ
情報に慣れてしまう脳みそ。人生のドライバーシートを手渡さない方法
今日は2つお話をしたくて、1つは脳の仕組を利用して効率よく学びを吸収できるためのやり方、もう1つが人生のドライバーズシートを渡すなっていう話をさせていただきたいと思ってます。
情報に慣れてしまう脳みそ
と言うのはですね、人間の脳みそって無茶苦茶ナマケンボウなんです。
土台に僕たち見てるこの風景って情報量に溢れてるわけですよ。特にどんどんどんどん情報化社会にっていう中で自分たちの脳みそが処理しきれないだけの情報なんですよね。そうすると人間の脳みそって何をやっているかって言うと、如何に見慣れた情報であればシャットダウンしていくことで脳みそをセーブしようとするんですね。
つまりこれ何かって言うと、どんなに面白い本でもどんなに面白い講演でも、一定の間隔で情報を浴びせ続けられると、15分で人間は感じなくなるんですね。
これってわかりやすい例でいくと、臭い部屋に入ると人間って匂いを感じなくなるじゃないですか、あれと一緒なわけですよ。
アウトプット=学びの最大化
じゃあそれに対してどうやれば効率よく学ぶかっていうとさっきの2番目の話、人生のドライバーズシートを渡すな、ですね。
つまり何かって言うとこれ有名な心理学実験の話で、同じ道を走ったドライバーの人と助手席にいた人、どっちの人の方が道を覚えてましたか?というと、チッチッチッチ…、答えはもう明らかですね。
ドライバーの方なんです。
何故かっていうと、やっぱりドライバーの方っていうのは自分で自分の道を選択するってことだったりとか、助手席にいる人の命含めて守るっていうことがあるから主体者なんですよね。
だから主体者の人っていうのはそれだけ真剣に選択っていうものを見続けるからやっぱり覚えるわけですよ。
一方で助手席の人たちっていうのは受信者ですよね。
ドライバーの人が連れて行ってくれるから、そうすると道は覚えないわけですよ。だとしたら助手席に乗っている人が道を覚えられる方法は何か?って言うとナビ役をやること、なんです。
これと同じなわけですよ。
情報を摂取しようとするとどうしても僕たちっていうのは特に動画だったりとか便利なリモート講演だったり、この僕の講座みたいに、どんなに便利なものも受け取り手、助手席として受け取り手に回ってしまうとついつい人間は自分の脳みそを楽にするために記憶がだんだん止まっていくんでしょうね。
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