この統一教会の問題と国葬の問題と五輪の問題と。ゾロゾロとあまりきれいでないものが出てきてしまったなあという感じ。となると、何が起こるのか。これで岸田さんにもしも総理大臣としてのリーダーシップをとる意欲があり、その力がある人だったら、自民党にとって上手い解決方法が見つかるのかなとも思うのですが、国会の答弁を聞いているとさ、この人何がしたい人なのかと思いましたね。それと、決して単なる善悪の問題ではないのですが、大物の政治家というのは、メディアを通して自分の話しぶりを伝えるだけで人々を喜ばしてしまう、籠絡してしまう、俗に言う「人たらし」?そのような力を持っている人が多いですよ。良くも悪くも。だけど岸田さんにはそれを感じない。彼に目の前で何かを説明されて感服するようなことがあるかなと考えたら、それはないですね。ですから、スッカラカンの総理大臣という感じがするんですよ。空っぽ。空洞みたいな。だから自民党は全体が宙に浮くね。どこに中心を求めたら良いのか。安倍さんは死んじゃいました。安倍さんは当時、ある意味で最高権力者だった人でしょ。岸田さんさえコントロールする力をある部分では持っていたのではないかと。統一教会の数万票を持っているし、何よりも自民党内最大派閥の長だった。これは岸田さんをも実際に凌ぐような最高権力者的な位置取りだった。その人を、警察庁長官は守れなかった。自分は安倍さんに近いTBSの元記者を守ったわけですが。安倍さん自身は守れなかったという。
岸田さんがこの状態じゃないですか。どこに中心を持っていたら良いのか。ざっと400人の議員が烏合の衆になってしまう。それはそれで恐ろしいことなので、ハッキリ姿を現してほしい。その方が自民党のためになるのかもしれませんよ。
(『uttiiジャーナル』2022年9月11日号より一部抜粋。全てお読みになりたい方はご登録ください)
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