韓国のSAMSUNG にヘッドハンティングされた日本人が明かす、経緯と結末

Milan, Italy - February 18, 2017: Samsung sign on headquarters building in Milan, Italy. The Samsung Group is one of the largest electronics companies in the world.Milan, Italy - February 18, 2017: Samsung sign on headquarters building in Milan, Italy. The Samsung Group is one of the largest electronics companies in the world.
 

国内に閉じこもりがちな日本人ですが、近年は海外で新しい挑戦をする人たちも増えてきています。そんな中、韓国の三星(サムスン)にスカウトされた日本人研究者がその経緯と入社後についてを詳しく語りました。韓国在住歴30年を超える日本人著者が発行するメルマガ『 キムチパワー 』が紹介しています。 

三星にスカウトされた日本人研究者

日本経済の成長動力が弱まり、優秀人材の海外流出への懸念が続く中、かつて三星電子に迎え入れられ勤務していた日本の元研究員がスカウト過程や韓国内の処遇、環境などを詳しく紹介し、注目を集めている。彼は自身の韓国転職を「大成功」と評価し、当面の現実がもどかしいならば海外で新しい挑戦に出てみるのはどうかというアドバイスを提示する。

日本の素材分野の大企業で働き、三星電子にスカウトされ、約10年間在職した佐久間俊(52)は6日、有力経済週刊誌ダイヤモンドの電子版に「三星にスカウトされた日本人研究員の証言:給与1.7倍に天国のような環境」というタイトルの書き込みを掲載した。

日本に戻って経済著述家として活動中の佐久間は「閉鎖的な島国、日本は技術の海外流出にブレーキがかかっていない」という2021年ノーベル物理学賞受賞者の眞鍋淑郎(91・日系米国人)の指摘に言及し「あえて眞鍋の言葉でなくても昨今の日本では研究員が自由に研究に専念することが難しくなっているのが事実だ。そのような中で私は韓国という新天地を選んだ」と語った。

「2010年精密素材大企業で研究員として在職中だった私にヘッドハンターから電話がかかってきた。当時は日本社会全体でエンジニアのスカウト転職が活発だった時だった。私も以前同じような勧誘を受けたことがある。しかし、『古いタイプ』の会社員だった私は、現在の職場で定年まで勤めあげることを当然と思っていた。転職に全く興味がなくむしろ転職する同僚たちを同情するくらいだった」。

しかし、今回(2010年)は多少好奇心が発動したという。「あちらで何と言っているのか、一度は聞いてみるのもいいかな。酒席の対話素材として使うこともできるし」。そんな気持ちだった。

 

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