佐久間は日本人が三星に入社して5年以上残留する割合はおよそ30%水準だと伝えた。スカウト入社2年目から、会社や部署に該当人材を継続雇用するかどうかについて判断する作業が始まるためだと話した。
佐久間は「韓国に渡る前は率直に言って(韓日葛藤のため)多少警戒する態度を取っていたのも事実だが、社内外で日本人だからといって不利益を受けたことは一度もなかった」とし「これは文在寅政府での『悪夢の5年』と呼ばれる極端な反日期間にも同じだった」と話した。
彼は自身の韓国転職を「大成功」だったと評価しながら「日本で無気力な気分で研究を続けながら後輩が自分を抜いてより高いところに上がるのを横目で見ているよりは、健康な精神で研究員としてより充実した時間を過ごすことができたと思う」とインタビューを結んだ。
何回かこのメルマガにも書いているが、筆者も三星に籍を置いていたことがあって(1990-1998)、このソウル新聞に載っていた佐久間さんの言うことには全的に「そうだよね」と頷くことしきりだ。日本人が韓国ですばらしい業績をあげるなら、それはまた韓国の中で日本の栄光を示すことでもある。本人にとっても日本にとっても、それはよいことではないだろうか。
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