編集後記「締めの都々逸」
「金が余って 商品足りぬ 金で買えない 愛がある」
一生懸命勉強して、良い学校に入って、良い会社に就職する。それは何のためかというと、煎じ詰めればお金のためですよね。
「元気があれば何でもできる」と叫んだ人もいましたが、多くの人は「お金があれば何でもできる」と思っています。その大切なお金の価値が下がるのがインフレです。お金があってもモノがない、という事態が起きる。こうなると、やはり元気があった方がいいわけです。
我々は長年、お金第一で生きてきたので、急にお金の価値が下がると言われても「何のこっちゃ」と思うわけです。
でも、お金の価値が下がるというのは大変なことです。商売の基本が変わってしまう。
今、起きていることはインフレだけではありません。戦争、分断、経済制裁という、経済活動を阻害する要因が増えています。経済活動が思ったようにできないということです。
何ができて、何ができないのか。それを冷静に分析し、自分の発想と行動を変えていく必要があります。
でもね、多くの人は世界が激変しても、不思議と自分の仕事は変わらないと思っているンですね。自分の仕事はこれまで通り行えば良いと思っている。そんなはず、ないのにね。(坂口昌章)
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