3.「すっぱいブドウの論理」で考える
心理学に「すっぱいブドウの論理」と呼ばれている考え方があります。イソップ物語の寓話で「キツネがおいしそうなブドウを見つけるが、木の高いところにあり、どうしても届かない。そこで『ふん!あのブドウはきっと酸っぱくてまずいに違いない』と言って立ち去る」という話から、自分が努力しても手に入らなかったものを諦める理由を正当化させ、自分の心を落ち着かせる心理を表しています。
過ぎ去った昔のことを後悔しても仕方ありません。そんなときは、このキツネのように、負け惜しみの言葉をいって未来に目を向けるのです。
「あの会社に転職できなかったけど、それでよかった。あと3年で独立するから」
「彼女に振られたけど、自由になれてよかった。だって世界にはまだ何十億人と恋愛対象がいるんだから」
終わったことは後悔しない。わざと負け惜しみを言ってさっぱりする。失敗したことも、一度反省して次に活かすと決め、気持ちを未来に切り替える。
人生には、過去、現在、未来しかありません。過去にとらわれて後悔している時間はありません。「今を生きること」が大切です。
この反芻思考への対処法を知っていれば、気持ちを上手に切り替えることができます。それにより、仕事が早く終わらせることができ、自分の時間を確保できるようになり、一層人生を楽しく豊かにすることができます。
気持ちの切り替えスイッチとして、ぜひ役立ててください。
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