■端数価格効果:「8」という数字の罠
端数価格効果とは1万9,800円や1,980円のように端数をつけて安さを印象づける効果です。2万円や2,000円といった切りの良い値段よりも安く感じさせることで、購買意欲を高めることができます。端数の中でも「8」を利用することで、商品が売れるとも言われています。
こういった商品は1つだけ購入したときには気づきにくいのですが、複数商品をカゴに入れていざレジで会計する時に「思ったより高かった」と思うことが多いようです。
このように世の中には、少しでも得したい・損したくないという気持ちを逆手にとって、買わせようとする罠がありふれています。
「お得の罠」から逃れるには、次の3つを心がけてみてください。
- 買い物に予算を決める
- 買う前に本当に価格に見合った価値があるのかをチェックする
- 本当に欲しいか、役に立つかをチェックする
お店の思惑に引っかからないように、賢くお金を使っていきましょう。
プロフィール:頼藤太希(よりふじ・たいき)
Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめてのFIRE』(宝島社)、『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。
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