流行りは必ず廃れる。人気たこ焼き店「銀だこ」に学ぶ、成功する多角化とは?

Takoyaki, Octopus dumplings, Japanese food
 

どうしても売り上げが落ちてくると、「新しいことをやろう」、「多角化だ!」となって、流行りのことや、今売れていることに手を出すこともよくあります。

その時に考えなければならないのが、自社の核になる事業との“相乗効果”です。

新規事業をやると会社全体にいい効果を生み出す、となるのが理想的です。

その時に考えるべきことは、まずこれまでのバリューチェーンを見直すこと。

バリューチェーンとは、自社プロダクトの生産や仕入れから始まって、生産、加工、そして顧客へのコミュニケーションを経て、流通を通り、顧客の手に渡るまでの、一連の流れを指します。

ポイントは、この一連の流れの中で、「各工程でどんな付加価値を付け加えられるか」を考える点です。

供給網としてのサプライチェーンとは、その点が違うので注意しましょう。

バリューチェーンの各フェイズを見直し、それぞれで何ができるかを考えていくと、このホットランドのように、「川上で仕入れている素材を、安定的に仕入れられれば、コストを下げることができる」という発想が出てきます。

新規事業の創発にはいろいろなやり方がありますが、バリューチェーンを見直すことで、新しい事業を生み出すこともできるのです。

その意味ではこのタコの養殖、とても期待できます。

ホットランドは、積極的にM&Aを実施しています。銀だこ以外にも多くの業態の飲食店を経営しているので、いつか、銀だこの新商品や飲食店のメニューに、「熊本産 自家養殖のブランドタコ」が、追加されるのが楽しみです。

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