まるで人体実験。効かぬワクチンを「大人買い」した岸田政権が接種呼びかけの裏事情

 

でも、多くの人がそうしてしまうと、大量に買ってしまった「BA.1」用のワクチンが無駄になってしまうため、岸田政権は凄いことを言い出したのです。それは、「現時点ではBA.1用とBA.5用のワクチンの効果を比較するデータを確認していないが、どちらもオミクロン株に対応している点は変わらないので、接種の時期が来たら、どちらでも構わないのでなるべく速やかに接種するように」というウルトラ他人事な説明でした。そして、11月以降は、「BA.1」用と「BA.5」用をセットにして各自治体への配送すると言うのです。これではまるで、人気のゲームソフトに売れ残りのゲームソフトをセットにする「抱き合わせ商法」じゃありませんか。

その上、岸田政権は、子どもへの接種年齢も大幅に引き下げたのです。これまでは、初期型のワクチンは5歳以上、オミクロン対応ワクチンは12歳以上でしたが、10月24日からは、生後6カ月~4歳の幼児にもオミクロン対応ワクチンを推奨し始めたのです。十分な知見もなく、政府自体が「現時点ではBA.1用とBA.5用のワクチンの効果を比較するデータを確認していない」と言っているのに、それを生後6カ月の赤ちゃんに接種させるなんて、本当に大丈夫なのでしょうか?まるで、自国民を使った壮大な人体実験のようです。

でも、もはや「BA.1」用でも「BA.5」用でも意味のない状況が訪れるかもしれないのです。それは、現在の「BA.5」が、さらに変異した新たなる株が広まりつつあるからです。インドで急激に感染拡大しているオミクロン株「BA.2.75」、通称「ケンタウロス」は、欧米や日本でも感染が確認されていますが、欧米や日本では「BA.5」が主流で、「BA.2.75」の感染者は、今のところ少数です。

しかし、米疾病対策センター(CDC)が発表した最新のデータによると、現在アメリカでは、「BA.5」がさらに変異した「BQ.1」「BQ.1.1」「BF.7」という3種類の変異株の感染が急増しているのです。10月の第2週のデータでは、アメリカの1週間の新規感染者のうち、「BQ.1」とその兄弟株「BQ.1.1」による感染者が10%以上を占め、「BF.7」による感染者が5%を占めているのです。この時点では、残りの85%の大半が現行の「BA.5」ですが、カリフォルニア大学の感染症の専門家、ジョン・シュワルツバーグ教授は、次のように述べています。

「この3種の亜種がこのままの速度で感染拡大を続ければ、数週間以内に、より強い1種か、もしくは3種すべてが、現在のBA.5と完全に置き換わってしまう可能性があります」

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