まるで人体実験。効かぬワクチンを「大人買い」した岸田政権が接種呼びかけの裏事情

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今夏の第7波下においても行動制限等を行わず、結果的に1万5,000人以上の死者を出すこととなった岸田政権。その無策ぶりに大きな批判が集まりましたが、政権のコロナ対策が改善されることはないようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、政府がここに来てオミクロン株対応ワクチンの「速やかな接種」を呼びかけるウラ事情を明らかにするとともに、接種年齢の引き下げを疑問視。さらに現行ワクチンや抗体性治療薬の効果が望めない変異株の感染拡大が予測される中、経済最優先で水際対策を大幅に緩和した岸田政権を「無責任」と非難しています。

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無対策という岸田政権のコロナ対策

安倍政権、菅政権、そして、現在の岸田政権と、三代続いて「後手後手の対応」が続いている日本の新型コロナ対策ですが、厚生労働省の専門家分科会は20日、ワクチン接種の間隔をこれまでの5カ月から3カ月に短縮しました。10月21日から適用されましたので、現在は前回の接種から3カ月が経過していれば、新たに接種できるようになりました。

現在、ワクチン接種の間隔は、アメリカが2カ月、イギリス、カナダ、フランス、イスラエルなどが3カ月となっているため、日本も主要国と足並みをそろえた形です。しかし、オミクロン株に対応した新型ワクチンは、多くの国々が数カ月前から接種を開始しているのに対して、日本は岸田政権の後手後手の対応で、ようやく9月下旬から一部の優先接種が始まったところです。

日本では今年の夏の第7波で、2カ月で数百万人の感染者が出て、そのうち1万5,000人以上が亡くなりましたが、第7波の主流となったオミクロン株に対応したワクチンを誰1人とて接種していなかったのですから、これは当然の結果であり、完全に政治の責任です。これまで日本人が接種していたのは、新型コロナ発生当初のアルファ株やデルタ株に対応したワクチンだけだったのに、何度も変異を繰り返したオミクロン株の大流行に「行動制限なし」という丸腰の状態で挑めば、多くの犠牲者が出ることは初めから分かっていました。

そして、欧米などに数カ月も遅れて、ようやく日本でも9月下旬からオミクロン株に対応したワクチンの接種が始まりました。しかし、これもヤタラとアバウトで、オミクロン株が「BA.1」と「BA.2」から「BA.5」へと変異したことにより、アメリカで大量の在庫が出てしまった「BA.1」用のワクチンを、岸田政権は4,300万回分も大人買いしたのです。つまり、9月下旬から接種が開始されたワクチンは、現在流行している「BA.5」用ではなく、今年の春の第6波で流行した「BA.1」用のワクチンなのです。

そして「BA.5」用のワクチンは、10月の中旬から優先接種が始まりましたが、各自治体に配送されて一般の国民にも行き届くのは、11月以降と言われています。そうであれば、今、慌てて「BA.1」用のワクチンを接種するよりも、しばらく待ってから「BA.5」用のワクチンを接種したほうが良いと、普通は考えますよね?何しろ、今「BA.1」用のワクチンを接種してしまうと、たとえ「BA.5」用のワクチンが入荷しても、3カ月後までは接種できないのですから。

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