2022年10月1日、多くのファンに惜しまれながら亡くなったプロレスラーのアントニオ猪木さん。その人生は決して平坦ではありませんでした。なかでも「マウントを取り続けた」彼の心構えについて書かれた一冊をメルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の中で紹介しています。
アントニオ猪木の人生訓⇒『最後に勝つ負け方を知っておけ。』
アントニオ猪木・著 青春出版社
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、2022年10月1日に亡くなった、アントニオ猪木さんによる人生訓。
アントニオ猪木が47歳の時に書いた本で、人生後半戦に向かう著者の本音や心構えがよく書かれています。
文庫化にあたり、棚橋弘至さんが序文を書いていますが、これも含め、良い人生訓に仕上がっています。
アントニオ猪木さんといえば、若い頃のプロレスでの活躍はもちろんですが、政治家への転身、事業による借金、離婚など、波乱万丈の人生を送ったことでも知られています。
そんな波乱万丈の人生のなかで、著者が何を考え、どう困難に立ち向かっていったのか、本書を読めば、その詳細がよくわかると思います。
著者が事業を営んで数十億円の借金を負ったせいか、心構えはビジネスにも通じるものがあると思います。
青春文庫は、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』はじめ、良い自己啓発書が多いですね。
※ 参考:『自分の中に毒を持て』
アントニオ猪木ファンの方は、秘められたエピソードを、そうでない方は、味のある人生訓を楽しめる一冊だと思います。
「負けてなおマウントを取る」と、棚橋弘至氏が評しているように、自己正当化の弁も多分にありますが、そこも含めて著者らしくて面白い。
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