食い違う韓国と北朝鮮の言い分。本当にミサイルは発射されたのか?

The nuclear warheads NORTH KOREA .Weapons of mass destruction. bomb. Missile system. 3d rendering.
 

北朝鮮軍総参謀部は同日、「蔚山沖打撃」のほかにも「戦闘機500機動員」「敵作戦指揮体系を麻痺させる弾道ミサイル発射」などを行ったと主張した。いずれも韓国軍当局が把握したものとは異なる内容だ。

北朝鮮は戦闘機500機を動員する能力がないだけでなく、韓国軍は「北朝鮮が180回飛行航跡を記録した」と述べた。動員戦闘機より飛行航跡が少ないわけではない。また、北朝鮮は「火星15型」とみられる写真とともに「敵の作戦指揮体系を麻痺させるミサイル」を試験発射したとしたが、韓国軍は「火星17型」を発射したが、飛行に失敗したものと分析した。

これに対して韓国側の安保部署関係者は「総参謀部発表が北朝鮮住民が読む労働新聞に載せられた」とし、「内部宣伝用に軍事作戦の成果を膨らませた可能性がある」と話した。「蔚山沖打撃」「戦闘機500機」などは、北朝鮮住民に軍事力を誇示しようという意図だという。韓米情報当局の分析を妨害しようとわざと誤った情報を流した可能性も取り上げられている。「撹乱戦術」というやつだ。

北総参謀部はこの日、労働新聞に「4日、敵の連合空中訓練に対する対応で3時間47分にわたり500台の各種戦闘機を動員した出動作戦が進行された」と書いた。当時、韓米は軍用機240機余りを動員した大規模な連合空中訓練「ビジレントストーム」を実施していたが、北朝鮮はこの2倍以上の戦闘機を出動させたという主張だ。

しかし当時、合同参謀本部は「約4時間、北朝鮮軍用機180機の飛行航跡を識別した」と明らかにした。実際に投入された軍用機は数十台水準と推定される。北朝鮮は先月8日にも150機余りを動員して「大規模航空攻撃訓練」を行ったと主張したが、実際には40機余りが動員され、一部は墜落したという。

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