市場のユーザーは、「ビールを割って飲むこと」を想像もしたことがないでしょうから、まず、そこから覆さなければなりません。
でも、もしビアボールが「割って飲むビール」、というカテゴリーを作ることができたら、後発のものが出てきても、「最初に思い出してもらえる」ブランドになります。先行者利益を得られるのです。
ブランドを作っていく時に、「電気自動車といえばテスラだよね」、とカテゴリーで最初に思い出してもらえることは、とても大事なのです。
どんな新商品も産みの苦しみは大きいものです。しかし、その分成功すれば大きいですよね。
このように、イノベーションやブレイクスルーを生み出すには、まず「社内を動かす力」が必要です。
それには、人間力や胆力に加えて、理にかなった説明で、異なる意見を納得させる、ロジカルな思考も重要です。
その意味で、新規事業の立ち上げや、新しい仕組みの導入など、ビジネスでの多くの事象で参考にできる事例でした。
このビアボールが発売されたら、真っ先に買いに行きたいと思います。
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