50人も無回答。自民議員が統一教会との関係問うアンケートから逃げる不誠実

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収まるどころかその全貌の把握すら一向に進まない、政界の統一教会汚染。先日朝日新聞が行った旧統一教会の推薦確認書を巡るアンケートにも、自民党議員50名が「無回答」という逃げを打っています。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、彼らの全氏名を誌上に掲載。その上で岸田首相に対して、党としての正式な調査を強く要求しています。

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アンケートから逃げ続ける自民党議員たち

朝日新聞社が衆参の全国会議員711人を対象に、10月下旬~11月、旧統一教会の友好団体との間で、選挙の際に事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書をやりとりしたかを質問したアンケート結果が、11月13日、発表されました。朝日新聞によると、回答者のうち8人の議員が「推薦確認書を提示された」と回答し、そのうち4人が「署名した」と回答したそうです。

「署名した」と回答した4人とは、デジタル兼内閣府副大臣の大串正樹衆院議員、外務副大臣の山田賢司衆院議員、元総務政務官の斎藤洋明衆院議員、元厚生労働政務官の深沢陽一衆院議員、全員が自民党議員であり、このうち2人は現職の副大臣です。また、署名はしなかったが「推薦確認書を提示された」と回答した4人とは、文科副大臣の井出庸生衆院議員、元防衛相の稲田朋美衆院議員、元環境副大臣の大岡敏孝衆院議員、元防衛兼内閣府政務官の宮沢博行衆院議員、こちらも全員が自民党議員です。

旧統一教会と関係していた8人全員が自民党議員というのは予想通りですが、それにしても「8人」って、ちょっと少なすぎると思いませんか?でも、そのカラクリは単純です。朝日新聞によると、今回のアンケートに回答したのは、連絡が取れなかった1人を除き計656人で、54人が回答しなかったのです。そして、この54人の内わけは、自民党議員がダントツの50人で、残りは日本維新の会が3人、参政党が1人です。

それでは、あまりにも人数が多いので敬称略で紹介させていただきますが、以下がアンケートに回答しなかった54人の国会議員です。

【自民党】池田佳隆、大野敬太郎、梶山弘志、上川陽子、木原稔、工藤彰三、小寺裕雄、小林茂樹、小林史明、小森卓郎、坂井学、笹川博義、塩谷立、新藤義孝、鈴木隼人、高木毅、武田良太、田中良生、田畑裕明、中川郁子、中根一幸、中山展宏、額賀福志郎、鳩山二郎、平口洋、藤原崇、穂坂泰、細田博之、牧島かれん、牧原秀樹、松本洋平、三谷英弘、御法川信英、宗清皇一、村井英樹、森英介、八木哲也、柳本顕、山口壮、山下貴司、山田美樹、山本朋広、越智俊之、小鑓隆史、島村大、関口昌一、松下新平、三宅伸吾、山下雄平、若林洋平

【日本維新の会】池下卓、小野泰輔、清水貴之

【参政党】神谷宗幣

こうして敬称略で氏名だけを羅列すると、ついうっかり見落としてしまいそうになりますが、当時の安倍晋三首相の代理として旧統一教会のイベントに出席し、教団と安倍首相との連絡係をつとめていた細田博之もいますし、教団の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁のことを「マザームーン」と称賛した山本朋広もいます。関連団体「世界平和連合」による後援会「隆和会」の信者たちに「巨人の星」の替え歌で選挙応援してもらった小鑓隆史(こやり たかし)もいますし、関連団体「天宙平和連合」が主催する自転車イベント「ピースロード」の実行委員を何年もつとめた木原稔もいます。

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