“人身売買”疑惑の旧統一教会、解散求める署名が遂に20万筆突破。妊娠中に養子縁組あっせん、教団が組織的に関与か

2022.11.18
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by たいらひとし
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連日のように新たな事実が発覚している旧統一教会問題。今度は、新たに信者間における「養子縁組」の大スキャンダルが発覚した。これには「人身売買ではないか?」との批判が相次いでおり、ついに刑事事件に発展する可能性も出てきた。そんな中、10月17日から始まった統一教会の解散を求めるオンライン署名が続々と集まっており、現在も署名の数は増加の一途。今回発覚した統一教会の「養子縁組」問題とは、どこまで深刻なのだろうか?

「宗教2世」を襲う、統一教会「養子縁組」問題とは?

15日放送のNHK「クローズアップ現代」では、統一教会の養子縁組の非人道的な実態が報じられた。番組によると、教団は子供がない信者の家庭に、別の信者の子供との「養子縁組」を推奨しており、教団のハンドブックにも養子縁組の必要性が説かれているという。これによれば、「養子縁組は、神さまの愛を中心とした家庭理想を共に実現するという意味で教団の美しい伝統となっている」と、長年にわたって養子縁組が信者間でおこなわれてきたことを示唆していた。

中には、「養子の約束を交わすのは、ささげる側が妊娠前が最も望ましい」などと、養子に出す前提での妊娠を推奨する記載まであったという。

番組に登場した元2世信者の「ようじよ」さん(仮名)は、4歳のときに自分が養子であることに気づいた。ようじよさんは、4人の兄弟の中で自分1人だけが養子に出され、疎外感を持ちながら生きてきたという。そして「自分は教義の道具ではないか?」と感じ、自分の存在が分からなくなり苦しんできたとしている。

3年前に自殺を図ったとき、養母から「自殺したら地獄に落ちるんだよ!」と叫ばれたと明かし、「どこまでも教義を信じ込む中身のない家族こそが生き地獄だ」と語っていた。

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小川さゆりさんの兄弟2人も「人身売買」の犠牲に

統一教会の元2世信者で、教団の解散を訴えている「小川さゆり」さん(仮名)も、下の兄弟2人が養子に出されていることを公表している。小川さんは、「教会では人身売買のように子供をまるでモノみたいに扱っている」と憤る。

また、教団の元職員は、全国の教会の家庭部が養子縁組の窓口となり、家庭のマッチングをおこなっていたと発言。早稲田大学の棚村政行教授も「まぎれもなく養子縁組のあっせんで、児童福祉法や民間の養子縁組あっせん法に触れる可能性がある」と指摘する。

教団側は、1981年以降「745人の養子縁組があった」と認めたが、「この養子縁組は2世の幸せを願って進められるものであり、“親の信仰のための養子”といった指摘は事実に反する。養子縁組による金銭の報酬はないため、養子縁組あっせん法に抵触しない」と釈明した。

しかし、厚生労働省は「養子縁組あっせん法は報酬をともなうかどうかにかかわらず、一定の目的で継続的に業として行う場合、都道府県の許可を受ける必要がある」としている。被害の全容はまだ明らかになっておらず、今後、行政による実態調査が待たれる。

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教団側の屁理屈に世論反発。有田芳生氏の見方は?

先の「クローズアップ現代」内では養子縁組を認めていた教団だが、放送後の共同通信によると「旧統一教会は養子縁組について、“制度化されておらず、信者同士のつながりや地域の付き合いで養子縁組が決まっている”としている」と一転、教団側は組織的な関与を否定したのだ。

この報道を受けて、元2世信者の小川さんは激怒。

「統一教会は養子縁組問題も信者が勝手にやったことにするようです。人の命を巻き込んでおいて?正直今までで一番腹が立っています」

「人の命がカルト団体の都合で生み出されること自体許せないのに、生んだ子供を養子に出す、また養子に出す前提で子供を作ることが推奨されていることについて、最低な人権侵害だと思います。「お母さん、何で私は養子に出されたの?」と泣いていた妹の顔が忘れられません」

と怒りをあらわにした。

これに関して、30年以上という長年にわたって統一教会問題を追及しているジャーナリストの有田芳生氏はTwitterで、

「教団本部に報告せず縁組している者もいます。3万双(1992年)以前に家庭を持つ条件は、女性が30歳を超えていることでした。6000双は33才。激しい活動と不妊から養子を必要とする夫婦が多かったのです」

「統一教会は養子縁組について「あっせんや制度化している事実はない」とする。事実は違う。6000双の合同結婚式(1982年)、6500双(1988年)では、「三位基体」の教えで、家庭巡回師が3組のカップルを指名、子供が生まれない家庭に養子を出すようにしていた。小学生以上でも養子に出されたのだ」

とツイートし、さらに、

「祝福のためにお互いを支え合う3家族を家庭巡回師が指定(「三位基台」)し、子供を産むことで家族は完成するという「四位基台」の教えが基本にあります。小川さんの証言では妊娠中に養子の約束をしているのですから、1980年代より非人道的な行為が行われているのです」

と、統一教会の「養子縁組」は長年にわたり組織的に行われてきたことを指摘している。

解散命令を請求するよう政府に求めるオンライン署名は20万人突破

10月17日に始まった、裁判所へ統一教会の解散命令を請求するよう政府に求めるオンライン署名の呼びかけ人には、「全国統一協会被害者家族の会」「オウム真理教家族の会(旧称、オウム真理教被害者の会)」代表の永岡弘行氏や、統一教会の元2世信者の小川さゆりさん、統一教会問題を追及するジャーナリストの鈴木エイト氏、「やや日刊カルト新聞社」総裁でジャーナリストの藤倉善郎氏らが名を連ね、18日18時の時点で、すでに20万人を突破している。

統一教会は、いよいよ土俵際に追い詰められたようだ。

● 統一教会の宗教法人解散(法人格取消)を求めます(cange.org)

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