人は誰しもいつか死を迎えるものですが、それまでに何をすればよいのでしょうか。メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』が紹介しているのは、特に50代からの人生の過ごし方を書いた一冊です。
【一日一冊】50代からは3年単位で生きなさい
諸富祥彦 著/河出書房新社
タイトルどおり、50代の人向けに3年くらいの区切りで、「目的」や「野心」を持って全力で生きることをお勧めする一冊です。
50代となると、会社員でも個人事業者でも体力は右肩下がりとなり、仕事も将来どうなるのかだいたい予想がつくのではないでしょうか。
そのままの流れで楽して生きようと思えばできるのです。ただ、それでよいのか。何か変える必要はないのか問いかける内容となっています。
著者の提案は、子どもの頃やりたかったこと、いつかしたいと思っていたこと、ワクワクすることを今やってみる、ということです。その理由は、誰でもいつしか死を迎えるからです。
人はみな、いつか死ぬ…「あっという間」に死は訪れます(p2)
日本人の平均年齢は80代ですが、60代で亡くなる人もいます。自分の死を悟ったときに後悔ない生活を送っているのかということです。
若い時に比べて「死」がより身近に感じられる50代だからこそ、「自分にとって必要なことをする」意識を持つことが大事なのでしょう。
著者のアドバイスは、誰かに「いつか伝えたい」と思っていることは「すぐに伝える」ということ。「ワクワクするもの」に忠実に生きることです。
どうせやるなら、やりたいことをやる。どうせやるなら、次の世代に何かを残す。どうせやるなら、ワクワクすることをしたいものです。
後の世代にとって何らかの意味を成すことができていると感じた時に、私たちの心は大きな生きがいで満たされるのです(p141)
「このままでよいのだろうか?」50代の人に限らす、誰でも考えている ことではないでしょうか。
「思い立ったが吉日」というように新しいことに挑戦するのに、遅いということはありません。
興味のあること、やりたいと思っていたことに挑戦するきっかけを与えてくれる一冊だと思いました。
諸富さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★☆☆(77点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
image by: Shutterstock.com