テレビはなぜ「高齢者の運転が危ない」キャンペーンをし出したのか?

Portrait of one old pensioner man driving and enjoying his new car. Rear view mirror.
 

古市とかいう社会学者が15歳ならいくら運転が上手でも免許がとれないのだから、80歳なり、85歳で免許の上限を決めろという。

しかし、交通事故も死亡事故も16歳から19歳が一番多い。

確率論で免許を取り上げろというなら免許取得年齢を引き上げるべきなのだ。

もちろん、これから自動運転が実用化されるなら免許が15歳になってとれるようにするというのも手だろう。

一つだけ言えることは15歳で免許を取れるようになったときに、人をはねたり、自分が死んだりする可能性が生じるが運転ができないことで要介護状態になることはない。

ところが高齢者の場合、免許を取り上げられたら6年後に要介護になる確率が2.2倍に増える。

ついでにいうと、アメリカでは80歳以上の人の7割が運転しているという。

少なくとも社会「学者」と名乗る以上は統計数字くらい調べてものを言ってほしい。

要介護高齢者が倍になれば6年後の要介護高齢者が今より500万人ふえることになる。10兆円の費用をだれがまかなうというのか?

世界でいちばん高齢者が多い国なのに、世界でいちばん高齢者の人権を奪い、世界でいちばん高齢者がよぼよぼになる政策をとっている国がこの日本だ。

早く年齢差別禁止法を作ってほしいし、偏向報道禁止法を作ってほしい。

さらにいうと、トヨタの世襲のおぼっちゃま社長もこういうビジネスチャンスにアクセルとブレーキの踏み間違えが起こらない車を作るので、高齢者にもっと運転してほしいとアピールしたり、自動運転の実用化を進めますくらいのことが言えないのだろうか?

これほどのビジネスチャンスはないのに、こんなことだから世界に後れをとるのだとしか思えない。

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2022年11月26日号の一部抜粋です。

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