昭和には有利だったはずの「円安」が、現代では通用しなくなった理由

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昭和の時の製造業と異なり、東京や大阪の中小企業が徹夜をして部品を作っているという状況ではないのです。

この状況を「グローバルサプライチェーン」と言います。

日本にあるもので「100%日本製」というものは本当に少なくなってしまっているのではないでしょうか。

もちろんそのことを批判しているわけではありません。

時代の流れからそのようになっているのでしょうし、また、そのようにしてコストを下げていることから日本の物価はかなり下がっているということになるのであると思います。

その為に、ある意味で「安全」とか「何か平和で無くなった時の保証」を放棄していたということになります。

そのやめに、なかなか大きな内容はできないということになるのではないでしょうか。

経済的な効率性だけを追求して現在の日本の経済は構成されています。

つまり、人件費や固定資産税などの間接経費が安い国に、工場などの「人を集約する労働」を全て持って行ってしまったということになります。

この事から、工場などはすべて日本以外の場所に持っていかれてしまうということになってしまいます。

そのうえ、日本そのものの少子化も相まって、日本の技術力は全て外国人に継承されてしまうということになってしまっているということになるのではないでしょうか

もちろんそのことを批判しているわけではありません。

しかし、そのような状況で、昭和の時代の行動経済成長に習っても意味がないということになるのです。

そのことをよくわかっていなければならないということになります。

さて、日本は、私の幼いころは「加工貿易の国」というようなことを言われていました。

つまり、日本には「資源」「市場」が少ないということになっているということになります。

しかし、現在は「資源」だけではなく「部品」もないということになるのではないでしょうか。

そしてその部品がないということが、そのままグローバルサプライチェーンになってしまうということになります。

同時に、そのことは「為替の変動で利益を失う」ということを意味しているということになります。

つまり、昭和の時代は「円安であれば日本製品が売れるので景気が良くなる」というようなことを言っていたのですが、現在はそうはならないということになるのです。

そして「部品もすべて輸入する」ということになってしまっているので、円安そのものは全く日本の優位にはならないということになるのです。

この事をよくわかっておかなければなりません。

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