馬脚を露わした杉田水脈。逃げ回るばかりの国会質疑を誌上でリアル再現

 

塩村議員 「杉田政務官は、これまで性暴力被害者であるジャーナリストの伊藤詩織さんを執拗にネットメディアなどで批判していました。杉田政務官が賠償命令を下された直接的な原因は、性暴力被害者である原告に浴びせられていたセカンドレイプに当たる数々の誹謗中傷に、ツイッター上で『いいね』を大量に押していたことです。『枕営業の失敗』『コネを作ろうとホテルに行ったのに、うまく行かなかったと分かると虚言を吐き始めた』、こうしたツイートに政務官は『いいね』を押していたのです。これは私の方で黒塗りしましたが、放送禁止の差別用語ですよ。この言葉にするのもおぞましいツイートにも『いいね』を押しているのです。これが総務政務官の現実です。性暴力被害者をSNS上でセカンドレイプする人たちに、現職の国会議員が大量の『いいね』を付けて、ネット番組では被害者を揶揄するセカンドレイプにも加担しています。これは事実でしょうか。また、高裁判決を不服として上告されたとのことですが、間違いありませんか」

杉田水脈議員 「ご指摘の東京高裁の判決につきましては、11月2日に最高裁に対して上告等の申し立てを行なったところでございます」

塩村議員 「最初の質問にはお答えいただけませんでした。SNS上の誹謗中傷を撲滅すべき立場の総務政務官が、どうしてこういう事態に至ったのか、やはり説明責任があると私は思います。何故、きちんと説明ができないのか、本当に不思議です。(後略)」

(中略)

塩村議員 「(前略)2014年10月15日、内閣委員会で『女性差別というものは存在しない』と発言されていますが、これは間違いないでしょうか」

杉田議員 「その言葉の主旨でございますが、私も国連の女子差別撤廃委員会など経験しておりますが、その中で私が申し上げたかったのは、日本には命に係わる酷い女性差別はないという主旨でございます」

塩村議員 「後ろから声(ヤジ)が聞こえてますよ、DVだってあるじゃないかと。おかしいですね。日本にそのような女性差別がないのだとすれば、なぜ私たちはこうした事業をがんばって、小倉大臣もがんばってくださっているのでしょうか。非常におかしいと思います。2014年10月31日の本会議では『女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名の下、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指して来たことに起因します。男女平等は絶対に実現しない反道徳の妄想なのだ』とおっしゃっていますね」

杉田議員 「ご指摘の発言につきましては、当時、現在とは異なる政党に所属しておりまして、私がその党を代表して内閣提出の法案について質問した際に発言したものでございます。現在は政府の一員として、内閣の方針に従って、性別を問わず暮らしやすい社会の実現のために努力して行きたいと思っております」

塩村議員 「考えが変わったとはおっしゃっていただけませんでしたが、続けてこうおっしゃっているんですね。『男女共同参画基本法という悪法を廃止し、それにかかる役職・部署を全廃することが、女性が輝く日本を取り戻す第一歩だ』と。政務官が男女共同参画や男女平等に反対する理由をお伺いいたします」

杉田議員 「繰り返しになりますが、ご指摘の発言につきましては、現在とは異なる政党に所属しておりまして、その党を代表して内閣提出の法案について発言したものでございます。現在は政府の一員として、内閣の方針に従って、性別を問わず暮らしやすい社会の実現のために努力して行きたいと思っております」

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