馬脚を露わした杉田水脈。逃げ回るばかりの国会質疑を誌上でリアル再現

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政務官や国会議員以前に、人としての資質を疑わざるを得ない差別発言を繰り返してきた杉田水脈政務大臣政務官。そんな杉田氏と立憲民主党の塩村あやか議員との衆院予算委員会での質疑が話題となっています。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、その模様を誌上で再現。この日の厳しい追求が杉田氏の「一部の発言の謝罪と撤回」につながったとして、塩村氏の活躍を称賛しています。

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杉田水脈の資質と任命責任

任命する大臣が次々と事実上の更迭に追い込まれてしまう、もはや「自滅の刃」とでも名付けたくなる岸田文雄首相の悪夢のような人事センスですが、とりわけ絶望的なのが、日刊ゲンダイに「ヘイトの見本市」と報じられた杉田水脈衆議院議員を、総務大臣政務官に任命した自爆テロのようなトンデモ人事でしょう。皆さんご存知のように、杉田水脈議員は、これまで数多くの差別発言で炎上し続けて来た問題の人物であり、旧統一教会ともベッタリ癒着しています。

そんな杉田水脈議員の総務政務官としての資質、ひいては国会議員としての資質を問いただしたのが、立憲民主党の塩村あやか議員でした。11月30日の参院予算委員会で、塩村議員は持ち時間の40分間をすべて使って、杉田議員の数々の差別発言を厳しく追及しました。どの質問にもまともに答えることができず、嘘と論点のすり替えで逃げ続けた杉田議員でしたが、完全に馬脚を露す結果となりました。

さすがに40分間のやりとりをすべて紹介することはできないので、ここは「大相撲ダイジェスト」風味に、ハイライトの場面を文字起こししました。全編を観たい人は「参議院インターネット審議中継」のアーカイブでご覧ください。それではどうぞ!


塩村あやか議員 「私は総理の掲げる多様性を尊重する社会を支持しております。(中略)だからこそ最初にお聞きしなくてはいけないのは、杉田水脈総務政務官の資質、そして任命責任についてです。杉田政務官は、ネットの誹謗中傷対策を行なう総務省の総務大臣政務官です。その政務官が、自身の行なったネット上での誹謗中傷に関して、答弁拒否を繰り返しておりました。総理にお伺いいたします。説明責任があるものに対しては、しっかりと答弁をしなくてはいけないのではないでしょうか。また政務三役を含めて、人事をどう考えて任命したのか、お伺いをいたします」

岸田首相 「(前略)内閣の一員となった政治家の過去の発言については、政治家として説明責任を果たしていくことが大事だと思います。そして、内閣の一員になったからには、政府の方針に沿って職責を果たしてもらわないとなりません。任命責任については、基本的には、この人事は適材適所ということであります。総務大臣政務官であるならば、行政管理や行政評価、統計、恩給、こうした仕事に関わってもらう。そうした職務を果たすことができる能力を持っているかどうか、こうした観点から人事を行なったということであります」

塩村議員 「適材適所、その能力があるかどうかで人事を行なったと今、お伺いしました。10月20日、東京高裁は、社会通念上、許される限度を超えた侮辱を行なったとして、杉田政務官に55万円の損害賠償の支払いを命じました。上告をされたところですが、総理、ご存知でしたか」

岸田首相 「報道を通じて存じております」

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