仕事ができる社員、できない社員。よく耳にするこの言葉ですが、仕事ができない社員というのは果たして本当に本人だけの責任なのでしょうか? 今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では、著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが紹介する判例は、会社のせいか、本人のせいかを示す指標となるかもしれません。
「仕事のできない社員」は本人のせいか、会社のせいか
おそらく世界一有名な会話の一つが「私と仕事とどっちが大事なの?」ではないでしょうか。
それに対する模範解答はネットでもいろいろとでていますが、逆にまずい解答は「どっちも大事だよ」だそうです。
ただ実際は、そこまで言えれば良いほうで、「こっちだって忙しいんだよ!」となってしまうパターンも多いのではないでしょうか(私は…たぶん大丈夫です)。
では、そうなった場合はどちらが悪いのか?これは難しいですね。
前者のセリフを女性、後者を男性と仮定すると、女性にしてみれば「(仕事を優先しているようで)寂しい」、男性にしてみれば「(仕事を優先では無いけど)
忙しくてそれどころではない」とそれぞれ言い分があるわけです。
これは仕事についても同じようなことが言えるのではないでしょうか。
上司からみれば「なんでこんなことが出来ないんだ!」と思うようなことでも、部下からすると「ちゃんとしっかり教えてくれないからできないんだ」と感じているかも知れません。
ではどちらの言い分が正しいのか?どちらの言い分も気持ちはわかるので中々難しいところですね。
ではこれが裁判だとどのように判断されるのでしょうか。
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