日本の民主主義は機能している
ロシアに比べると、日本はずいぶんマシです。野党が、与党の大きな、あるいは細かい汚職をどんどん追及してくれる。それで、ロシアに比べると日本の汚職は、あまり巨大化しません。巨大化する前に、追及されて辞めさせられるからです。
日本の首相は、中曽根さん、小泉さん、安倍さんなど例外はありますが、たいてい1年ぐらいで辞めます。それで、国際社会で軽く見られがちですが、辞めるには辞める理由があるわけで、私は「仕方ない」と思います。これも、「日本の民主主義が機能している証拠」ですね。
国民が声をあげないと、どんどん悪くなる
しかし、私も含む日本国民はどうでしょうか?私は、「あまりにも政治に無関心」あるいは、「あまりにも忍耐強すぎる」と思います。
たとえば今回の増税の件、フランスだったら、おそらく巨大デモが起こっていることでしょう。しかし、日本では、実質何も起こっていません。
私は、何がいいたいのか?「抵抗しなければ、政府は、『大丈夫なんだな』ということで、永遠に増税をつづけますよ」ということです。
そういう意味で、「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」と同じです。相手は、「セクハラ」「パワハラ」「モラハラ」している意識がない。だから、「セクハラやめてください!」「パワハラやめてください!」「モラハラやめてください!」といわなければ、永遠に地獄がつづくことになります。
政治も同じです。政府の人たちは、
「増税しても国民はだまっているぞ。もう少し増税しよう。あれ、まだだまっているぞ。もっと増税しよう。あれあれ、まだだまっているぞ」
私たちは、「いいかげん増税を止めてください!」とはっきり意思表示すべきなのです。でないと、岸田さんは、「消費税率を15%にします!」などと必ずいいはじめます。だから私たちは、声を上げるべきです。
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(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年12月19日号より一部抜粋)
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