プーチン、習近平、金正恩。2023年に世界が“制止”すべき暴挙は?

 

金正恩の暴走を止められるか?

北朝鮮は2022年、70発の弾道ミサイルを発射したそうです。なぜ金正恩はアクティブになっているのでしょうか?これは、ウクライナ侵攻と関係があります。

ウクライナ侵攻で、ロシアと日欧米の関係が決定的に崩れた。そのロシアは、国連安保理で拒否権を持つ常任理事国。北朝鮮がいくらミサイルをぶっ放しても、国連は制裁を強化することができません。ロシア、そして中国が拒否権を使って制裁強化を阻止してくれるからです。

金の願いは、アメリカとの交渉でしょう。しかし、ロシア、中国と戦っているアメリカは、北朝鮮をかまっている余裕がありません。それで、金はますます頻繁に挑発を繰り返すようになっていく。

というわけで今年は、

  1. プーチンの戦術核使用を止められるか?
  2. 習近平の台湾侵攻を止められるか?
  3. 金正恩の暴走を止められるか?

大きく三つのテーマがあります。2023年が終わった時、

  1. プーチンは、戦術核を使いませんでした
  2. 習近平は、台湾侵攻を決断しませんでした
  3. 金は暴走しませんでした。

ということになれば、「よかった」といえるでしょう。どっちに転んでも、2023年は「歴史的な1年」になります。

(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年1月3日号より一部抜粋)

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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