まずは3つ決めることから始めよう。なぜ毎年あなたは年始の目標を達成できないのか?

Businessman holding ship wheel and navigates in storm.
 

■計画

「計画」は、中期~長期的なスパンの行動を扱います。具体的な行動ではなく、複数の予定を配置することで検討される概念です。

「計画」では、流動性がさらに高まります。というか、流動的であるという認識がないとまったく役立たずなものになります。三ヶ月先まですべての日付の予定を計画しておく、というのはさすがに無理ゲーでしょう。

ある程度ラフな計画を引き、あとは実行しながら残りを調整していくという作業が必要になります。

よって、「予定」よりも、この「計画」では”何を為したいのか”という目標に重きが置かれます。そうしないと適切な調整が為せないからです。達成したいことに合わせて、行動の重みづけを変える。そのような動的な変更が「計画」には欠かせません。

■指針

「指針」は、長期よりも長いスパンの行動を扱う概念です。この粒度になると具体的な行動を見定めるのはほぼ不可能です。富士山の山頂から、平野を歩く人を見つけるくらい不可能です。

「指針」においては、具体性は意味を持ちません。具体性は状況に応じていつでも書き変わってしまいます。流動的を究極につきつめた結果、そこには何も書かれていない、みたいな状況になります。その意味で「流動的」ですらありません。白紙なのです。

「指針」レベルでは、達成したいことだけをイメージします。具体的な行動はまた別の粒度で考えればよく、「指針」を考えるときは基本的に無視してOKです。というか、それをごっちゃにしてしまうと後で混乱します。

もちろん「指針」を考えているときに具体的な行動を思いつくことはあるでしょう。しかしそれは、100%流動的なものだ、と認識しておくことです。言い換えればそれを「タスク」と認識しないことです。「タスク」について考えるときはまた別の機会として、そのとき思いついたものは「タスクに関するアイデア」だと思っておくのがよいでしょう。

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