4.日本の最適人口は?
人口が増えると、環境が汚染されます。生態系の能力以上に食糧を調達したり、大量のエネルギーを使ったり、大量の排泄物やゴミをまき散らすことは、人間以外の生物の生育を困難にします。また、二酸化炭素の排出を増やし、気候変動を招くかもしれません。
環境問題の多くは人口を減少し、経済活動を抑制することで解決するでしょう。
環境問題に関する限り、人口減少はプラスに働きます。
そもそも日本の最適人口とはどれほどなのでしょうか。
江戸時代から明治まで、日本の人口は3,000万人程度で推移していました。明治45年に5,000万人、昭和11年に7,000万人、戦後はベビーブーム以降、人口が増加し、昭和25年に8,400万人、昭和42年に1億人を突破します。
戦後の高度経済成長時代には大量の資源を消費し、環境汚染を引き起しました。それを考えると、日本の生態系を守りながら、外国に依存しないで生活するには、1億人は多過ぎるのかもしれません。
化石燃料を使わずに、間伐材の木炭や地熱発電、小規模な水力発電、水素やアンモニア発電、ヨウ素太陽電池等を組み合わせれば、日本国内の需要は満たされると思います。
生態系を守りながら、自然と共に生活する日本型ライフスタイルと新しいエネルギーミックス技術を輸出することで国民の所得は増やせるのではないでしょうか。
編集後記「締めの都々逸」
「自分自身が 幸せ感じ 生きりゃ子供も 欲しくなる」
少子化の原因は、国民が幸せを感じられず、将来に希望が持てず、経済的に余裕がなく、男女が出会い愛を育む仕組みがないことが原因ではないでしょうか。
少子化は金を配るだけでは解決しない複合的な課題です。ましてや、財源に増税が必要と言われれば、呆れ果て、日本を見限る人も増えると思います。
現在の少子化は政治テーマとして少子化を上げているだけです。復興支援も防衛力増強も少子化も同じです。全ては財源があれば解決できると思っていて、増税が必要だといいます。なんて愚かで、単純な人達なのでしょう。(坂口昌章)
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