戦車供与で、ロシア軍の大攻勢が早まる?
米英独は、ウクライナに戦車を供与することを決めました。しかし、アメリカは、「エイブラムス」を新たに生産するので、ウクライナに届くまでに「約1年かかる」そうです。「意味ないじゃん」ですね。
一方、「レオパルト2」は、すぐ届けることができます。しかし、ウクライナ兵が操縦するには訓練が必要。どのくらいの期間が必要なのでしょうか?最低2か月だそうです。そうなると、レオパルド2がウクライナの戦場に投入されるのは、早くても3月末ということになります。
プーチンやゲラシモフは、「レオパルド2が戦場に届く前に、大攻勢をしかけよう」と考える可能性が高い。そうなると、2月中にもロシア軍の大攻勢が開始されるかもしれません。
その目的についてプーチンは、「3月までにドンバスを完全制圧すること」としています。ドンバスというのは、ルガンスク州、ドネツク州のこと。ロシア軍はルガンスク州を完全に制圧していますが、ドネツク州は、半分ぐらいしか支配できていません。ですから、戦場は、ドネツク州になるのでしょう。
そしてロシア軍は、北のベラルーシから、もう一度キーウを目指すかもしれません。これは、ウクライナ軍を二正面の戦いに引き込み、戦力を分散させるためです。
私たちは、歴史に残るであろう大きな戦いを目撃することになるのでしょう。
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年1月25日号より一部抜粋)
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