また、1950~60年代生まれの人は、計画経済時代と重なる1980年代以降に生まれた子供が多いため、ほとんど一人っ子の家庭だ。そして、このたった一人の子供が一緒にいない場合は、彼は異郷の地、あるいは海外にいる。「養児防老」はほとんど不可能で、それは今、多くの家庭が抱えている状況だ。
中国人は将来の老後のために何をすべきなのか?実際、老後の過ごし方はすでに多様化しており、例えば、サービス事業者によっては、中・高・低レベルの高齢者介護サービスを提供するところもある。
60歳以上の人口が2億6,000万人もいる中国では、高齢化社会のプレッシャーが実に大きい。現在、中国の高齢者の90%は家族で暮らし、7%が地域社会で助けてもらい、3%が老人ホームで暮らしている。
子どもが1人しかいない家庭も多く、子どもが複数いても老人と子どもの両方の面倒を見なければならないし、年金などを持っていない高齢者も多い。高齢者向け公立・私立の福祉施設の充実は急務だと専門家が助言する。
中国人は「養児防老」という伝統的な意識を変える時期に来ているのかもしれないね。親と子は、あまり功利主義的な考えではなく、精神的に尊敬し合い、支え合うべきであり、親は子に多くの利益を求めてはいけない。逆に、親の財産に目をつけて、お金があれば近くにいるけれども、なければ離れて行くというような子どもはダメなんだ。
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