解説
プーチンや軍トップの気が狂ったからといって核のボタンが一人で押せるものではないようです。
大統領に加えて、国防相と軍参謀総長が同意しなければならないとのことです。
すこしホッとします。しかしながら小型の戦術核については、ここまで厳格に管理されていないようです。論文は続きます。
ロシアがウクライナで核兵器の使用を検討するとすれば、むしろ戦術核兵器だろう。
これらの核兵器は、空、海、または陸上のプラットフォームに搭載され、弾頭の衝撃は小さく、収量は1キロトンから数百キロトンの幅がある(参考までに、広島に投下された原爆の収量は約15キロトンであった)。
これらは限定して大きな損害を与え、都市の中心部全体を破壊する可能性がある。
これについては大統領と軍のトップ2人のうちの1人が使用を命令すればよい。
しかしロシアの戦術核使用のプロトコル(手順)については利用可能な公開情報が少ない。
解説
小型の戦術核については、プーチン+1名の承認で発射できるとのことです。
3名の同意と2名の同意では違います。2名だと相当に易しい気がします。しかし詳しいことはわかりません。
「最も危険なのは、ウクライナの勝利が目前となり、プーチンが前例のないエスカレーションによってのみ侵略を回避できると考える時であろう」と論文は言っています。
そもそもこういった緊急事態の情報、日本は米国の好意(?)に頼り切りです。これも怖いことです。 (この記事はメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』2月12日号の一部抜粋です。この続きをお読みになりたい方はご登録ください。初月無料です)
社会の分断化を推し進める「バランスを欠いた報道」を見極めるために
メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 では、在米14年の経験と起業家としての視線、そして大学教授という立場から、世界で起きているさまざまなニュースを多角的な視点で分析。そして各種マスコミによる「印象操作」に惑わされないためのポイントを解説しています。2月中であれば、2月配信分のメルマガ全てが「初月無料」でお読みいただけます。この機会にぜひご登録ください。
月額:¥330(税込)/月
発行日:毎週 日曜日(年末年始を除く)
形式:PC・携帯向け/テキスト・HTML形式
この記事の著者・大澤裕さんのメルマガ
image by: ID1974 / Shutterstock.com