Google危うし?マイクロソフト検索サービス「新Bing」に感じた新時代の到来

 

これまでの検索は該当しそうなサイトが並び、そこから自分であれこれタイトルを選んで読んでいくというスタイルであった。新しいBingでは、まとめた状態でチャット形式で表示され、回答に対して、さらに深掘りして質問ができたりするのだ。まさにAI、人工知能がここまで来たかと驚かされるのであった。

確かに「これって、情報として正しいのか」という疑問符はつく。ただ、新しいBingの場合、チャットの中にリンクがあり、情報元のサイトにも飛べるようになっている。詳しいことを知りたかったり、真偽が怪しいときはサイトに飛んで判断することになる。

新しいBing、スマートフォンやスマートスピーカーなどに応用したら、恐ろしいぐらいにキチンと会話できるスマートフォンやスマートスピーカーになるだろう。マイクロソフトがスマートフォンとスマートスピーカーをやっていないのが、何とももったいない。ただ、エンジンを他社に提供するというのはあり得そうだ。その時、グーグルに提供することは考えにくい。アップルとタッグを組むなんてことがあったら、面白そうだ。

もちろん、グーグルが得意としてきた検索サービス上での広告ビジネスも大打撃を与える。その点、マイクロソフトは広告事業に依存していないだけに、新しいBingを思いっきり、ウェブ上に展開できる。

このままいくと検索サービスにおいてゲームチェンジが起きるんじゃないかと思えるくらいの衝撃があった。個人的にはWeb3なんかよりも、新しいBingのほうが、よっぽどインターネットを変える可能性があるんじゃないかという気もしている。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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