YOASOBIも米津玄師も。流行の「タイパ」が商品開発に必要なワケ

Piano keyboard with headphones for music
 

これって、音楽を聞く時だけに限りませんよね。

Tverのような、テレビの見逃し配信も、ネットで見る時には、気に入ったところまで飛ばしてみることもできます。これはYouTubeで動画を見るときなんかも同じです。

隙間時間で見たり聞いたりする中、ITのおかげで便利になり、このようにスキップすることで、使いたくない時間は使わない、といった風潮になってきている、ということなのです。

このような現象を、品質とお値打ち価格をどう見るかという尺度の、コストパフォーマンスと同じように、「タイムパフォーマンス」と呼びますよね。

略してコスパと呼ぶように、“タイパ”と呼ぶそうです。

音楽の事例を出しましたが、この動きはいろいろな業界で見らます。

キッコーマンは、調理時間を減らせる調味料を出していますし、家電メーカーも、入れる洗剤をいちいち測らなくてもいい機能を、洗濯機につけていたりします。

マーケティングって、いいものを作ることが大前提なのですが、物や情報が溢れている今、私たちの周りには「いいものだらけ」ですよね。

そんな中で、「同じいいものなら、時間がかからないものにしよう」という、時短に価値観を見出す人が増えているのです。

そして、ここが大事なのですが、単なる時間短縮、という機能的なことだけではなく、時間を「コスト換算」するように、自分が得るものと、犠牲にするものとを比べて、お得感を考える“タイパ”で、考える層が増えてきていることが重要なポイントです。

マーケティングで最初にすべきは差別化なのですが、製品やサービスを開発するときに、時間という軸を取り入れて、開発する時代になってきたのです。

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