電車で長めの通勤をしているビジネスマンなら、往復の時間を有効利用したいと考えるもの。新たな知識を吸収するとしたら、どんな方法、コンテンツがいいのでしょう。今回のメルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』で人気コンサルの永江さんは、視聴するだけでもよく、学位取得を目指すのもいいと「放送大学」をお勧め。読者が質問した本の要約サービスについては、そもそもビジネス書を否定する立場から、推奨できないと回答しています。
この記事の著者・永江一石さんのメルマガ
本の要約サービスflier(フライヤー)は役に立つか
Question
flier(フライヤー)のような本の要約サービスを使って、本を理解するのは効率が良いのでしょうか?通勤時間が1時間(往復2時間)ある会社員です。通勤時間を利用して、本を読みたいと思っているのですが、沢山の本を読むために、本の要約サービスflier(フライヤー)の音声再生を利用しようと考えています。
こういった要約サービスを使うことで、本を理解するのは効率が良いのでしょうか?やはり、本は買って読むべきでしょうか。
永江さんからの回答
ビジネス本は何冊読んでも意味ないし、面白い本や専門書は要約すると楽しめないので、Flierはあまり意味がないと思います。それより、わたしのおすすめは放送大学です。
そもそも、わたしはビジネス本は全く読まないですし、ホリエモンも「ビジネス本なんて何千冊読んでも無駄だ」と言っています。中身は一つや二つの内容を薄く広げてダラダラと解説するだけですし、結局は自分の仕事の工夫を自分自身が死ぬ気で考えて実行しないと仕事なんてできるようになんてならないので、ビジネス本を読むことにたいした意味はありません。
また、小説や専門書など“読んで楽しい本”を要約して意味があるかというと、これも難しいでしょう。例えば、わたしが最近読んで没頭した小川和久先生の本(ロシアのウクライナのクリミア併合の解説書)も、詳細や経緯を省いて「ロシアがクリミアを併合した」なんて要約されても何も面白くないですよね。
それよりもわたしが強くおすすめしたいのは「放送大学」の受講・視聴です。最近見ていて非常に面白い授業が多いことを知りました。「AIの知能システム論」「身近な統計学」「筋トレを科学する」「暮らしに役立つバイオサイエンス」「自動指導心理学」など知的好奇心が刺激される分かりやすいものばかりです。半官半民でお金がかかっていて、様々なジャンルで良い先生が出ているし、長年の放送授業のノウハウが蓄積されているので本当に面白いんです。
動画を視聴するだけでも面白いし、もちろん学位を取ることもできます(45万円くらいと安価です)。海外から見たら日本の大学なんてどこも無名で変わらないし、自分が興味ある分野で修士号や博士号を取得するのはやりがいがあると思います。卒業率は2割くらいしかなく、ちゃんと試験やレポートをやらなきゃ卒業できないので勉強にも身が入るはず。
そんな訳で、通勤時間が1時間あるなら、放送大学の動画を見ることをおすすめします。永江塾の塾生の東大准教授の先生も、大学院生時代に面白くてよく観ていたと言っていました。
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