平社員の場合にはクビにはならないけど、一生昇格しないということが上司たちのコンセンサスになったりするんですよ。逆に、平社員なのに、自分の利害を超越した組織の利害とか、業界の利害とか、お客さんの利益を語ると、
● お、ここにダイヤの原石がいたぞ!
って思ってもらえるかも知れないんです。
もちろんどう転ぶかは分からないんですけど、自分が何かの発言をするということは、その発言内容を誰かに評価されることになるのだという意識を持って、この発言が自分にプラスになるのかマイナスになるのかを考える必要があるんです。
これは会社だけの話に止まらず、我々の人生の全ての場面で同じなんですよ。ですから、私のセミナーでも、受講生がどんな質問をするのか?でその人を評価していますから。
▼ ここでこんなつまらない質問をする?
って人もいれば、
▼ ここでこんなに鋭い質問をするのか!
と驚く人もいるんです。もちろん前者の人は、なかなか人生が好転しませんし、後者の人はあっと言う間に先輩たちを追い抜く成果を出したりするんです。
つまり講師としての私の評価と、世間の評価がかなり高い確度で一致するということですよ。それを意識せず、好きなことをペラペラと喋っている人は、毎日どこかで地雷を踏んでいるのかも知れませんし(だから出世もせず、成果も上げられないということです)、この点に於いて常に想像力を働かせている人は、周りの人からの評価が上がって出世するわけですよ。
あなたがどんな人なのか?であなたの未来が決まる割合はそれほど高くなくて、実際には
● あなたはどんな人だと周りの人は認識しているのか?
であなたの未来が決まるのですよ。そしてその認識の半分以上は、あなたの行動ではなく、発言で決まるのです。それが風の時代ということなんですよ。
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