それは「捏造」ではないのか。高市早苗が放った過去イチ番の大問題発言

ut20230313
 

13日に行われた参院予算会議で、高市早苗氏が存在を否定し続けてきた放送法を巡るレクについて、「あった可能性が高い」とした総務省サイド。いよいよ追い詰められた感のある高市氏ですが、この騒動、一体どのような展開を見せるのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiジャーナル』ではジャーナリストの内田誠さんが、高市氏に関する数々のエピソードを紹介しつつ、騒動の背景を分析。その上で、今後の注目点を記しています。

辞職するものか。錯乱状態の高市早苗氏「行政文書」騒動の背景

そういう大きな問題が二つあって、それらについては過去の記憶を掘り返してもう一度考え直すということをしなければいけない。だから1年に一回、同じ日付の日が廻ってくるのだと思いますけれど。そういうことだと思います。

それからもう一つ。野球の情報があまりに楽しくてあまりに賑々しいので、ついつい忘れてしまいそうになるのが、高市早苗さんの話ですね。冒頭にお話ししようと思っていたのは、その高市さんの話です。

今問題になっているのは総務省の役人からリークされたとおぼしき文書、これは立憲民主党の小西議員が国会で提示したわけですけれど。これについて少なくとも自分について書かれているところはすべて捏造だと、高市さんが言い放っていたわけですが、この文書自体は当然、現在の総務大臣である松本大臣が国会の答弁で、これは本物の行政文書であることを認めた。

認めたにもかかわらず、そこに書かれている内容は捏造されたものだと言って、捏造でなかったら議員も辞める大臣も辞めると言っていた高市さん、そうすることなく、逆に「辞めるものか」と言わんばかり。この問題をゆっくり考えたいなと思っております。

色んなところで色んな人がこれに関して既に発言されていると思いますが、高市さんの現在の政府部内でのポジションは、経済安全保障担当、その他たくさん担当が被さっていて、正式名称は「内閣府特命大臣」です。総務大臣ではありません。総務大臣というのは放送行政も担当する大臣ですが、今現在高市さんはそのポジションにはない。

この、高市さんは安倍さんの秘蔵っ子というような形だったと言って良いのですかね。よく分かりませんが、少なくとも安倍さんに期待した保守派が、安倍さんの次に期待する人として急速にクローズアップされ、そして政調会長からですかね、総裁選に立候補することがありました。

それに破れ、さらに安倍さんが死亡する、殺害されることがあり、それ以降、高市さんに対する庇護者、彼女をもり立てようという動きは自民党内で必ずしも強くないのではないかと思います。目立って実力者がバックになっているというような話も聞こえてきませんし、相変わらず保守派の期待は大きく背負っていることは間違いないですが、そのようなポジションにある。

なぜこのタイミングで「放送法4条の解釈を変えた方が良いのではないか」というかつての礒崎首相補佐官でしたか、礒崎さんの求めに応じて色々な議論がされたその模様が80数枚のペーパーになっているわけですが…。

これ、時に問題になっているのは4条の解釈として、あるテレビ局全体が偏向して、何度注意をしても直らないとき高市さんは総務大臣としての答弁で、「停波しないとは限らない」という意味のことを仰った。停波というのは波を止める、つまり放送事業者としての権利を奪う。あんたはもう放送しちゃダメ、ということが総務大臣には言えるのだと。勿論、もっと慎重な言い回しをした上での言い方でしたが、絶対にやらないということではないのだよということを国会でわざわざ発言した。

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