それは「捏造」ではないのか。高市早苗が放った過去イチ番の大問題発言

 

ナチス擁護団体と日の丸の前で記念撮影の過去も

この高市大臣答弁の背後で、自民党内、政権内で事前にやりとりが成されている。その中に高市さんが安倍さんとその件で電話をしたと書かれているのですが、そんなことはしていないと言い張っている。

それを「言っていない」と言い張ることにどんな意味があるのだろう、という気はするのですが、高市さんからすれば、話していないから嘘だということですが、仮に本当だったとして、指摘されてその先に何が待っているのか、どういう不都合が高市さんに起こるのか分からない、とにかくそういうことに今なっている。

この放送行政の問題というのは、実は高市さんが総務大臣になるずっと前に一度手を付けている。そのことを少し後にご紹介しようと思っています。

さて、高市さんを巡ってですが、この方、本当にエピソードがたくさんあって、私が絡んだものも一つあるので後でご紹介するのですが…あ、この番組でも2、3回言いましたので、覚えておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、靖国問題を巡って、田原総一朗さんに下品と言われたときの話ですね。それ自体は一種の解決を見ているのですが。これは少し置いておくとして…。

高市さんということですぐに思い出されるのは、一つは、ナチスとかファシズムに対してフレンドリーな態度をおとりになってきたということがあります。ナチスを擁護する日本人の団体がありますが、日の丸のまえでその団体の代表とツーショットの写真を撮っていたことがあり、問題になりました。

本当であれば、そうなるにあたっての特別な(気の毒な)事情もなく、まさに高市さんの意志として撮ったということであれば、ナチス問題をずっと追及しているユダヤ人の団体などからすれば、即刻議員辞職ものだろうという、そういう類いのことでした。なんとか切り抜けましたが…。

それから、『ヒトラーの選挙戦略』という本の推薦文を寄せていたということもありました。不思議なくらい、ナチスやヒトラーに関してキチンと批判する側に立たないようなのです。もっとも、麻生太郎さんのように「ナチスに学べ」と言った政治家もおられますから、自民党の体質としてそういうことがあるのかもしれません。私は確言できませんが、そのようなペースがあるのかもしれませんし、高市さんに個別の事情があるのかもしれません。

『朝まで生テレビ』など、テレビの討論番組によく出ておられました。キャスターをやられたこともありましたが、元々松下政経塾の5期生なんですよ。伊藤達也さんと同期で、現在62歳ですが、テレビに出演したときの肩書きが、米国議会の「立法調査官」とされていたことがあり、「官」という字を使って名乗ったことが何度かあったんですね。これについては鳥越俊太郎さんが批判したことなど、紆余曲折があって、どうもハッキリしないところがあります。

ただ、そういう役職はないのですが、高市さん、米議会下院の民主党議員の個人事務所で立法の調査分析をしていて、それに対する報酬も支払われていたことは確かでした。つまりボランティアではなく、仕事としてそのようなことを行っていたということはあるようです。ただし、その仕事を「官」と呼んで良いかは分かりません。ちょっと疑問が残る話ではあります。

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